震えてるのは君のほう

You’re Dream Maker.

演劇ドラフトグランプリ2023 感想

昨年は配信で見た演劇ドラフトグランプリ、今年の12月5日は現地に行ってきました。はじめて生で来た武道館、思いの外ステージが小さく感じたのが印象的です。

昨年と同様に、各劇団の感想を書きます。

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開演30分前からレポーター組による投票方法レクチャーがあると当日判明。それって実質16:30開演じゃない!?田中涼星さんを見たい!と思ったものの、武道館に到着できたのは審査員挨拶が始まるタイミングでした。

審査員席の皆さんが基本フォーマルだった中、マガジンの編集長さんだけパーカーで来ていたのがツボにはまってちょっと笑ってしまった。

結局、17:35頃に最初の演目が開始しました。(腕時計を一瞬見た)

劇団名・公演名の見出しリンクからX(Twitter)公式アカウントで投稿されたダイジェスト動画に飛びます。

劇団『びゅー』「天へ態を招く」

【座長】高野
【演出】松崎史也
【演劇テーマ】天気
【出演者】北川尚弥、高木トモユキ、古谷大和、松島勇之介

途中から変に冷静に(これは優勝にはならないだろうなあ)と思って観てしまった。具体的にはピー音が入ったあたりと、天照大神が天の岩戸に〜というストーリー上仕方ないものの暗い中での会話がまあまあ続いたあたりで。

あと岩戸を出たあとで会場全体がパッと明るくなるカタルシスがあるかと思っていたら鏡で反射させる展開だったので(神話の勉強不足)北西ブロックの2階にいた私の、3ヶ月前にICL手術*1を受けた両目に反射光が刺さった。笑

いろいろ書いてしまったものの楽しかったし、一人ひとりのキャラが立っていたところが好きでした。男性らしさに女性らしさ、中性それぞれの魅力もあり。個人的には昨年いちばん好きだった劇団超MIX「Luda」に通ずるものがあったと感じています。

終わった後の舞台裏から「1回目(仕切り直す前)から皆さんが手拍子してくれて〜」といったコメントがありましたが、そりゃもう平日17時からの武道館公演(配信あり)で現地に集まっている観客は!本気だ!と声を大にして伝えたかった!

 

劇団『国士無双』「君だけの宝物」

【座長】染谷俊之
【演出】
中屋敷法仁
【演劇テーマ】宝箱
【出演者】糸川耀士郎、椎名鯛造、鳥越裕貴、長妻怜央
TEAM | 演劇ドラフトグランプリ2023 ※敬称略

全劇団の公演を観た後で検討し、こちらに投票しました。絵的な華やかさと、コメディとシリアスの塩梅がいちばん自分の好みであったため。去年の中屋敷さん演出作品(トップバッターだった野球の話)と比べても好きでした。

強いて挙げるとしたら、トナカイ2頭がパッと見の区別をつけにくかったかなあ。

染谷サンタがマフラーを外して少年に着けてあげる場面が絶対あると思って観ていたけど最後まで無かった!

後から、あれは白いマフラーでサンタの白ひげを表現していたから着けたままだったのかもと思い至っています。帽子と付けひげという、わかりやすいけど顔と表情が見えにくくなる記号には頼らず表現する気概を(勝手に)感じました。

あの宝箱を今の自分に対して開けられたら何が出るんだろう、と想像して夢のない悲しい悲しい大人になってしまったな……と実感したりもしていた。 

糸川耀士郎さんはツイステの影響で声優としてのイメージが強かったのですが、今回で俳優さんとしての印象が上書きされた感があります。

 

劇団『品行方正』「愛のシンクロ」

【座長】七海ひろき
【演出】三浦 香
【演劇テーマ】待ち合わせ
【出演者】加藤大悟、唐橋 充、後藤 大、廣野凌大
TEAM | 演劇ドラフトグランプリ2023 ※敬称略

すごすぎた。観客というかストーリーを把握するのに必死な私を置いて物語がどんどん進んでいた。愛のシンクロ(曲の方)リリースしてください。特に「バタフライ」と「エビフライ」で韻を踏んでいたところが好き。

舞台上に座長がまだ出ていない状態で「婚約者のライラがこれから来る」といった旨の台詞があったときは(もしや七海ひろきさんが女性役として!?)と動揺したけど、やはり?美男子としての登場でした。元アーティスティックスイミング*2選手の現タレント役。

初期のドラフト時から(七海さんと三浦さんが入って昨年の全員男性から変わったことは何か影響するんだろうか)と思っていましたが、そこでの違いなどは感じなかったです。

勢いに飲まれて楽しみつつ、これが優勝ではないだろうな〜とどこかで思ってしまっていたのはありました。5作品の中でこれがいちばん尖っていた気がしたし。

後藤大さんのファーストインパクトはテニミュ3rd立海で異様にダンスのキレがよかった仁王雅治なのですが、そこから仮面ライダーギーツの五十鈴大智と今回の忍者(実は芸能記者)を経て着々とコメディ担当のイメージがつきつつあります。

 

劇団『一番星』「Last Shining Ray」

【座長】荒牧慶彦
【演出】川尻恵太
【演劇テーマ】アイドル
【出演者】木津つばさ、高橋怜也、福澤 侑、松井勇歩
TEAM | 演劇ドラフトグランプリ2023
 ※敬称略

老若男女のハートを奪った伝説のアイドルグループが影響力を持ちすぎたことをきっかけに、アイドル活動が禁止された世界。世間から隠れて観客のいないライブに励む4人の青年の前に、彼らを取り締まるための刑事が現れた……!

と、あらすじで書き出したくらいに設定とテンポ感とストーリー展開が最高に好みでした。だからこそ、話にもうひと山欲しかった感があります。

個人的には5人で歌って踊るのはあえて見せないとかでもよかったくらいなんだけど、せめて最初と最後のライブパートをちょっとずつ短くするとかで……。と言いつつ高橋怜也さんの歌を武道館で聞けたこと自体にはしっかり感激したんだけど。

高橋怜也さんといえば、4人が荒牧刑事へ順番にファンサしていた場面で私の席からは明らかに見えなかった上にカメラマンさんも間に合っていなくて会場上のスクリーンに荒牧さんだけ映っていた!(その後の3人分のファンサはしっかり映っていました)悔しかったです。笑

結果発表後に川尻さんがコメントしていた「来年呼んでいただけたらコメディでてっぺん取りたい」を応援したくなりました。

 

劇団『恋のぼり』「こいの壕」

【座長】玉城裕規
【演出】私オム
【演劇テーマ】初恋
【出演者】石川凌雅、小西詠斗、萩野 崇、服部武雄
TEAM | 演劇ドラフトグランプリ2023
※敬称略

「5月。それは、首里城が燃えた月」が胸に刺さりました。生まれ育ちが関東で身近に沖縄ルーツの方がいないのを差し引いても、無知だった。自分から積極的に触れない分野を知れるのも演劇ドラフトグランプリの醍醐味のひとつだと実感しています。

座長の玉城裕規さんが沖縄出身なので今回の題材になったのではとSNSで目にして納得でした。

車椅子の老人による沖縄戦と青春の回想を経て、過去と現在が混ざり合ったクライマックスにはぐっときました。暗いだけでなく、笑いが起きた場面もあり、爽やかで。

ではなぜ投票しなかったか。となると、個人的に(演劇ドラフトグランプリでやるものとしては)ストーリーが重く感じたことと題材的に同じ服装だった少年4人が2階席から追いにくかったことの2点が大きかったです。

そういえば「初恋の女性はその後妻になっていて子と孫(兼ね役)も〜」といった展開まで観たような気がしていた。無かったんだった。あくまでテーマの「初恋」に絞った潔さを感じました。

 

総括

アーカイブで観た昨年と比べて、どこに投票するかを考えることで見方が変わるし自分が演劇ドラフトグランプリに何を求めているのかも明確になると実感した生観劇でした。

だからこそ現地で電波が悪く投票できなかった方がいたというのが悔しい。(2階の北西からワイモバイル回線で投票できました)

他に現地特有だった体験だと、投票結果が書かれた紙が開かれたときに双眼鏡で覗けたことかなあ。といっても漢字が見えた!くらいしか分からなかった。

帰り道での疲労感は、同じく3時間休憩なしだったテニミュ大運動会と同じくらいでした。大運動会でひたすら応援してアドレナリンが出ていたのと、劇団と劇団の間などでひと息つけたのがちょうどトントンくらいという感じ。

やはり投票タイムで席を立てたのがありがたかったです。お手洗いから席に戻るときに迷ったものの、係員さんに助けてもらって再開に間に合いました。

来年も、それ以降もぜひ演劇ドラフトグランプリが恒例行事として続いてほしい!レポーターのお二人と鈴木拡樹さんの役者としての姿も見たいです。どうぞよろしくお願いします。

 

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川尻恵太さん演出、田中涼星さん出演作品の感想

*1:眼内コンタクトレンズで視力を回復させる手術。照明に光の輪が被って見えるようになる

*2:シンクロナイズドスイミングの名前が変わっていたことを「愛のシンクロ」で知りました

3日後に自担がアイドルを辞めるファンの1人の思い

自担こと河合郁人さんがアイドルグループを抜けてタレントになると分かってから、いちファンの心情を定期的に記録しています。

初回はこちら。

自担とほぼ同時期にキャリアチェンジすることになった河合担の話 - 震えてるのは君のほう

ここまで50日前、1ヶ月前と刻んできて、今回は飛んで3日前です。わかっていたけどあっという間。

「アイドルでいてほしかった」会

アイドル短歌をきっかけに知り合った相互フォローのアキタさんと、上映会を兼ねつつお話してきました。11月23日のことなので、もうずいぶん前のようにも感じる。

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上映会ではABCXYZを再生し、「星が光っていると思っていた」と「story of us」が刺さっていたのでよかったです。私はA.B.C.と橋本くんも出ているEndless SHOCK 2005を見せてもらいました。殺陣の迫力が凄かった!

今回は、既にアイドルを辞めている方を後から知って好きになったアキタさんと今の私は気持ちが一部重なるところがあるのでは?とお誘いしました。

なんだかこの件に対して変に平坦な心持ちです。実感がないのか、熱が冷めてきているのか、現実逃避しているのか。

1ヶ月後に自担がアイドルを卒業するファンの1人の思い - 震えてるのは君のほう

以前にも書いた通り「半分くらいは仕方ないかな、という気持ち」と話しました。するとやっぱり「なぜそう思う(思える)のか?」と聞かれるわけで。

改めて考えてみた結果の答えは「既に一度、舞台俳優としての姿を諦めたから」でした。

2018年の音楽劇コインロッカー・ベイビーズを(原作読んだことある!W主演の役を期間中に交代するってすごい)と観たきっかけでファンになったものの、応援するうちに舞台に立つ姿を観ることは叶わなくなってきました。

2021年3月のOslo以降、拘束期間が長い舞台よりテレビ出演を望んでいるのだろうと少しずつ諦めてきていた。グループの脱退も、規模こそ大きいものの舞台に立たないことを受け入れてきた延長線上にあるように思える。だから意外と平常心なのかも、と伝えました。

話してみるまで自分でも気付かなかったことなので、わかってよかったです。

その分、2022年秋の映画「バッドガイズ」吹き替えは歌もあって皆で盛り上がれてとても楽しかったということも話しました。

アキタさんの想いは、私も参加したアイドル短歌アンソロジー「アイドルが好き」内の22pにエッセイで掲載されています。そちらもどうぞ。

 

インスタライブ 12/12

初回は都合があわなかったインスタライブ、2回目はリアタイしました。

眠い〜と思いつつ再生していて、やっぱり声が好きだなあと実感。12/22に個人Youtubeを開設予定というお知らせには(それよりは5人のままで居てほしかったが・・)と別にそこが等価なわけではないことを知りつつ拗ねた気持ちになったものの、穏やかな空気は心地よかったです。

スクショタイムで「サングラス半分かけて」のコメントに試行錯誤していたとき

22時30分から始まって、告知とスクショタイムを終えたら23時前にはサクッと終わらせていた未練のなさ?がいつも通りすぎて笑顔になれました。普段のコンサートでも捌け際が潔かったので。(今コンサートについては過去形が当てはまると気付き、打ちながら険しい顔になってしまった)

 

ABC座 星劇場 12/17昼

17日にして初回でした!3回の観劇を公演期間の後半に固めていたので、初日が明けてからはできるだけセットリストや感想を見ないように過ごしていました。

ペンライトは2019年Going with Zephyrの「風にのったパルファム」を持参。


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幕が開いたらパーマの河合くんがいて、なんだか(本当にパーマだ!)とマスクの下で思わず笑ってしまった。それまでに写真やインスタライブで見ていたのに。

先日アイドル短歌として「本当は前髪が◯◯ほうが好き だけど今年のうちわも最高」と作ったのですが、現実は「パーマが思った以上にかかっちゃった(インライ談)」と前髪どころではない勢いで超えてきた感がある。

河合・五関・橋本(敬称略)での関ジャニ∞さんの「友よ」が刺さりました。

なぁ友よ

人生って最高だろう?

だからやめられないんだろう

関ジャニ∞ 友よ 歌詞 - 歌ネット

あとは「スシ食いねェ!」でお寿司を着ていたJr.ちゃん達や「ブラザービート」で「とまあ毎日僕らはお粗末です♡」と台詞を担当していた塚ちゃんが可愛かったです。感じました。ハートマークを。

まっすーの衣装にまた会えたのも嬉しかった。

そして迎えた2幕。星へ腰掛ける5人が絵本みたい!特に河合くんが枠を両手で持ってるのが可愛い!と内心はしゃいだのも束の間、「S.J.G.」を観ていたらぽろぽろ泣けてきました。

大前提として泣いている人にも泣かない人にもそれぞれの思いがあり、序列がつくものではないんだけど。

ただ私は半端に涙目になった程度だというか、本格的に泣いてはいないという点でちょっと薄情かもしれない。

50日後に自担がアイドルを辞めるファン(の1人の思い) - 震えてるのは君のほう

先月こんなような思いを抱いていたことを客席で思い出し、涙出るのここだったか〜!これはS.J.G.が良過ぎたからの涙ってことで別カウントになるかな!?そんなことないな〜!と思考が一気に巡って次の曲に入るまで泣き笑いでした。

次の曲こと河合郁人ソロ「君の優しさ VS(と) 僕の愛情」では、過去の河合くんの映像がバックに流れるというこちら側の心を抉る鬼のような演出で逆に?涙が出なかった。初めて見た映像もあり、素直にありがたかったです。

あとこれまで河合くんがほぼ担っていた客席への煽りは一部とっつーが担当していたし、ペンラの色を皆で変えるときの「せーの!」は塚ちゃんも何度か一緒に言っていたけど「フォウ!」は少なくとも今のところは河合くんだけのものなんだなあと思って切なかった。

河合くんの演技が好きだったから〜と思ってきたとはいえ、歌も好きだからやっぱり寂しいと再認識しました。4人の声になったらどう変わるんだろうとも思った。

最後の挨拶は戸塚さんと五関さんの語りにぐっときました。2人は毎公演で違うことを話しているのをレポで見ていたけど、やっぱり生で聞いたら想像以上でした。ここでも涙が出た。

特に戸塚さんの「今は未練や走馬灯を、こうしてこうして、こうして(殴る蹴る身振り)」にはBACKBEATも重なって。

でも橋本くんと塚ちゃんが各公演で同じ旨のことを言っているというのも、それはそれで1回だけ入るお客さんへ向けた思いやりというか、愛の形なんだと思います。

終演後に、席が近かった方から金テープをいただきました。ありがとうございました!

 

タワーレコード渋谷店さん

EP「5STARS」発売記念でいろいろと展開してくださっていたのを見てきました。


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すぐ近くにSexy Zoneさんのパネルもあり、彼らはグループとしての過渡期を越えている先輩でもあるのか、という視点にもなりました。

4階のパネルは終了後でしたが、コーナーは引き続き素敵でした!感謝を込めて、ABC座の内容が含まれているからと避けていた雑誌を購入しました。ぬいぐるみ用のエプロンも。

元々の荷物が多かったので、帰りは雑誌3冊の重さで腕が取れそうだった。


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直筆コメントの全文を見たかったけど、150cm(ヒールなし)の身には位置が少し高かったなあ。ここのネームプレートのところにぬいのエプロンを置いてくれたらエプロンの売上がさらに伸びそうな気がするのですが、いかがでしょうか?笑

 

おわりに

この「○日後に自担がアイドルを辞めるファンの1人〜」シリーズは次回が最終回の予定です。19日、20日に控えているABC座の観劇を終え、21日を越えてから書く、かなあ。

ここまで特に拡散されたり感想が来たりはしていなかったので、まあ自己満足だからと手応えがないまま書き進めていました。最近になって相互さんとお話する中で記事に書いていることを踏まえていてくれていたことがあり、遅ればせながら読んでもらえているんだと実感がわいています。

最後はタイトルに改めて「河合担」を入れて、ここまでの総集編のようにするつもり。再構成してPDF/ネットプリントで公開するのもやってみたいと思っています。

それではまた。

アイドル短歌アンソロジー『アイドルが好き』に参加しました

参加したコンテンツのため手前味噌の感もありますが、こちらの短歌アンソロジー 『アイドルが好き』についてはてなブログのお題「2023年で一番よかったインターネットのコンテンツは?」に投稿いたします。

 

2023年10月1日に公開された鷹野しずかさん主催の短歌アンソロジー『アイドルが好き』にエッセイとテーマ短歌を寄稿いたしました。

全文がnoteの記事上で公開されています。

 

テーマ短歌

「アイドル」という職業・現象に関しての短歌でも、あなたの好きな特定の誰か(アイドル)を想って詠んだ短歌でもOK。「アイドル」という単語は詠み込んでも詠み込まなくてもOK。
たくさんのご参加お待ちしております。
冊子タイトル『アイドルが好き』というフレーズを利用した短歌もOKなので、初心者の方・付け句がお好きな方、ぜひ挑戦ください!

(締め切りました)【参加者募集】短歌アンソロジー『アイドルが好き』|鷹野

テーマ「アイドル」の短歌109首が集まったうち、23番に掲載いただきました。

自担である河合郁人さんの名前の「ふみ」と重なる番号で嬉しかったです。

愛なんだ どこまでも巡る日常も がんばれるのは好きがあるから

(アンソロジー6pより)

募集要項に「アイドルが好き」の詠み込みも歓迎とあり、付句(「アイドルが好き」の7字を31字の中に入れ込む)と迷ったものの今回は折句(57577の区切りの先頭に名詞を1字ずつ置く)に挑戦しました。

V6さんの「愛なんだ」は昨年行った披露宴のケーキカットでも流した曲だったため、個人的な思い入れも含めています。

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ありふれたファンの気持ち短歌かと思いきや実は折句、というものになり、気付いた方からお褒めの言葉をいただけて感激でした。

折句などの仕掛け要素を含みつつ、それを抜きにしても人の心を掴めるようなエモーショナルな短歌を作ることが今後の目標です。

ちなみに、最初の案はこちらでした。今ここが初出し。

好きなのはチェキでハートの手をしたら👍(ぐっ)で応えてくれそうなひと

アンソロジー内で被らなさそうな、ツーショットを撮れる距離感のアイドルの要素を入れることで表現される「アイドル」の多様性を示したいとの思いから着想しました。

絵文字の使用可否を確認した結果、不可であったため没としています。絵文字を使わず「好きなのは半分ハートの手をしたら親指上げてくれそうなひと」なども考えたものの、しっくりこなかった。

佐久間大介さんがこういうノリをやってくれそうなイメージです。宮田俊哉さんだと、知ってはいても実際にはやらないんじゃないかな?という印象がある。

そういう人が特に好きだという部分はフィクションで作ったものの、アイドルをはじめ表に出ている方が共演者やご自身の趣味に対して「こちら側(オタク)」の表情を見せてくれたときは素直に嬉しいです。

 

エッセイ

アイドル短歌に関するエッセイも寄稿いたしました。タイトルは「アイドル短歌の中で生きる架空のわたし」。

発行前の告知では、以下のようにご紹介いただきました。

こちらに全文を掲載いたします。(スマートフォン版は画像のピンチアウトで、PC版は画像クリックで拡大できます)

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(アンソロジー18pより)

お誘いいただいた当初は別のテーマをご提案いただきましたが、以前から温めていた「実際の自分とは異なる境遇のファンを想像して作ったアイドル短歌」について書かせていただきました。

文中で引用した「いつもより〜」の短歌についてはこちらの記事でも書いています。

「相談しながら進めたい方向け」の期日前に提出し、片手以上〜両手未満ほどの往復を経て校了に至りました。

スペルミス等の校正をはじめ「ここのエピソードをもう少し具体的にするのもよいかも」といった方向性での助言もいただき、より良いものにできたと感じています。

修正の過程でタイトルが二転三転したりと迷いも多かった中、終始あたたかく対応いただき大変ありがたかったです。改めてありがとうございました!

三者視点からいただいたコメントを受けて文章をアップデートさせる楽しさを知ったことから、以前から漠然と持っていた「本を出したい」という夢が「商業出版」へと変化してきたと感じています。

過去に読んだことのあるいろいろな作家さんのエッセイ等からすると、実際の商業出版はなかなか納得いくまで二人三脚で進められるような余裕のあるスケジューリングでは無いのでは?とも思いつつ。

まずは、これまで「形に残すこと」への興味が薄く未経験だったネットプリントの作成や本の自主制作からチャレンジしてみたい。今回のアンソロジー参加をきっかけに、新しい夢もできました。

 

アンケート

短歌を作るひと、作らないひと双方が対象となっていたアンケートページ。詳細はぜひ本誌の35,36pをご覧ください。

中でも「あなたがアイドル短歌を詠む理由は?」の問いに関しては、誌面に載り切らなかった自由回答が企画主こと鷹野しずかさんのnoteにまとめられています。

私が送った自由回答は以下だった、はず。(▲以下が鷹野さんのコメントです)

情景や感じたことを形に残して忘れないようにするため

▲コメントすることもないほどシンプルでこれぞという回答ありがとうございました。

「あなたがアイドル短歌を詠む理由は?」アンケート全文版【短歌アンソロジー『アイドルが好き』】|鷹野

 

ネットプリント(配信期間終了)

発行後の約1ヶ月間はネットプリントも配信されていたため、印刷しました。


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推奨されていた印刷設定と目の前の設定画面を見比べて出したものの、両面印刷の設定を「しない」とミスしていたので帰宅してから裏表をのりで貼り合わせました。

それもそれで「味」というか、楽しかったです。今も大切に本棚に差してあります。

 

おわりに

ネットプリント期間中に当振り返りを公開することは叶わなかったものの、引き続きWEB版ページ内に画像とPDFが公開されております。

私の参加したテーマ短歌、エッセイ、アンケートの他に「短歌のはなし - ある短歌に関する小エッセイ」や「対談」コーナーもある大ボリューム。

どうぞよろしくお願いいたします!

1ヶ月後に自担がアイドルを卒業するファンの1人の思い

自担がアイドルグループを抜けてタレントになると分かってから、いちファンの心情を定期的に記録しています。今回で3回目。

第1回と2回はこちらです。

自担とほぼ同時期にキャリアチェンジすることになった河合担の話 - 震えてるのは君のほう

50日後に自担がアイドルを辞めるファン(の1人の思い) - 震えてるのは君のほう

記事タイトルをその時々の気分でつけているのでシリーズの感じがしない。ばらばらなタイトルもまた、未だ受け止めきれない思いの表れと割り切りました。

今回は11月の月初から後半にかけての約20日間を振り返って書きます。2023年12月21日まで、あと1ヶ月。

ABC座の一般とカード枠当落

一般販売とカード枠の当落を経て、ABC座を観られる回が確定しました。

3公演、休日の昼と平日の昼夜を1回ずつ行きます。私にとっての最後は、千秋楽の前日である12/20の夜公演となりました。

この秋に転職したことに伴って、平日夜も観劇しやすくなっていたのでよかった。

一般で取った平日昼の1枚は、CNプレイガイドで確保しました。ページの更新でたびたび表示される大千秋楽の△を狙っては弾かれるのを数十分繰り返し、諦めた末に平日昼の公演を購入した流れです。

CNプレイガイドが順番待ち画面の間にeplusとチケットぴあも開いていたものの、開始から約2分で全日程が完売してその後の動きもなかったのでローチケに集中。CNの順番が来てからはローチケとCNを交互に見ていました。

こうして書いたところで今後の役に立つ機会とかないのでは?と若干落ち込んだものの、今まで一般は取れたらラッキーだな〜という程度の位置付けだった中で今回くらい切実に挑んだのは初めてだったので残しておきます。

 

第5回A.B.C-Z歌会

ファンによる非公式の短歌会であるA.B.C-Z歌会に参加していたのが公開されました。テーマ「A.B.C-Z」の回。

今回が初参加でした。過程は以下の通りです。

A.B.C-Z短歌をGoogleフォームで募集
※フォームへのリンクは参加希望者のみに配布します
②詠草〔集めた短歌の一覧〕を作り参加者に配布
③各短歌についてのコメント募集 
※BGMはトリプルラッキー!!!ほめほめ!
④コメント発表と解題〔短歌の作者名を発表〕を行う

序文|abczutakai

こちらの短歌で参加していました。

俺たちとみんなにそれぞれの人生 おかえりを言う さよならがある

原型というか最初に短歌の形で浮かんだのは「おかえりを言えた 元気でねを言える ひとりひとりに人生がある」でした。最後まで、ピノキオピーさんの「それぞれに人生がある」に若干引っ張られていたかもしれない。

塚ちゃんが休養から復帰したときの嬉しさを形にしたくて参加を希望した後に河合くんの脱退も発表され、きちんと見送れるのはありがたい……とも言える……と葛藤の末に作りました。

A.B.C-Zには「俺たちとみんなでA.B.C-Z」というお約束の台詞があること、復帰したメンバーがいること、これから抜けるメンバーがいることが前提ではありつつ知らなくともぎりぎり普通に読めるかな?というところが気に入っています。

いただいたコメントの中で「湿度は低めなところが好き」や「淡々と駅の待合室から眺めているような、そんな控えめさのある雰囲気があって好き」、「涙が出ました」と言ってもらえていたのが嬉しかった!

全12首とコメントについて、ぜひ全文を読んでいただきたいです。

 

JODEKI!!

11月13日にミニアルバムのリード曲こと「JODEKI!!」のMVが公開され、20日にはCDTVでの披露もありました。

MVとCDTVの2段階をかけて、曲が自分の中で腑に落ちた感覚があります。帝劇で観るのも一層楽しみになりました。

CDTVといえば年始のイメージが強いので、次のお正月にはもう5人では居ないんだなあと寂しかった。

それと音楽番組は前半に出るのがあるあるだったので(ここ最近はそうでもなかったかも)、2時間スペシャルの開始からスタンバイしていたら結局かなりの後半に出てきたのが意外でした。それだけ今回の5人での音楽番組ラストパフォーマンスを大事にしてもらえたってことなんだろうか。ありがとうございます。

CDTVでの披露シーンはまだTVerで見られます。デビュー曲と新曲が両方フル!

CDTV ライブ! ライブ! 11月20日(月)放送分 2時間SP【後編】生田絵梨花★なにわ男子★A.B.C-Z★=LOVE★FUNKY MONKEY BΛBY'S★Hi-Fi Un!corn|バラエティ|見逃し無料配信はTVer!人気の動画見放題

また11月29日の19時からは、発売記念のTikTokライブも控えております。

 

おわりに

出来事としてはインスタライブがあったりファッション誌に載ったり等々もあったんだけど、一旦このくらいで。

なんだかこの件に対して変に平坦な心持ちです。実感がないのか、熱が冷めてきているのか、現実逃避しているのか。このままふわっと追う芸能人の1人になるのかもしれないけど、まあそれはそれで、とも思うような。

いわゆる喪失の受容までのプロセスも調べて見直してみたけど、どの段階にいるのかもよくわからなかった。最終段階の「受容」に至っていないことはわかる。

ただこうして文章や短歌で残そうとしている背景には寂しさや怒りというか気持ちの中で(こっちもネタにしているからトントン)に持ち込もうとしているようなところがあるな、というのは漠然と自覚しました。

引き続き、あと1ヶ月とその後を過ごします。あっという間にABC座が始まるんだろうな〜!

50日後に自担がアイドルを辞めるファン(の1人の思い)

自担がグループを抜けてアイドルからタレントになるまでの、いちファンの心情の定点記録です。

前回この話題について書いた「自担とほぼ同時期にキャリアチェンジすることになった河合担の話」からほぼ1ヶ月。その間に河合くん絡みであったことや感じたこと、心の動きを書いておきます。

定期的に書くのに切りのいいタイミングっていつかな〜と計算して調べました。定番は「100日後に◯◯する△△」ですが、そもそも100日を切っている2ヶ月前に発表されていたんだった。そこから今日、50日前で区切って一旦気持ちの変化を書こうと決めました。

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~日前はいつ? - 高精度計算サイト

100日前がいつだったかも調べたら9月12日でした。その日は何をしていたかな〜と確認したら「演劇ドラフトグランプリ」のドラフト配信を見て平和にはしゃいでいました。

まさに「100日前」という感じ。

 

最近よく「きゅうくらりん」をリピート再生しています。サロメちゃんのカバーが好き。*1

例えば今夜眠って 目覚めたときに

起きる理由が ひとつも 見つからない

朝が来たら わたしは どうする?

ここまでの思いにはならないように生きていくつもりだけど、なんだか12月21日が来るのが恐い今の心情に沁みるのです。

あとは先日、ヨエコさんの「今日も雨」を電車の中で聴いたら涙目になってしまった。自分にびっくりした。

もともと倉橋ヨエコさん名義のときから聴いていた好きな曲でしたが、新しいアレンジもあってか当時とはまた違った響き方をしました。どう違うのかは上手く言えないけど。

今日も雨 (New Yoeko ver.)

今日も雨 (New Yoeko ver.)

  • ヨエコ
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

10月序盤にあった大きめのトピックとしては、ABC座の1公演に行けることになりました。公演期間の中盤。

何度か遊んだこともある、相互の戸塚担さんに同行させてもらいます。あとは11月4日に迫っている一般を頑張るのと、既に申し込んでいるカード枠の結果待ち。

某クレジットカードは例年あった申し込み枠が今年なくなっていて、改めて事務所に関する一連のニュースの重大さを実感しました。(枠が引き上げられた理由はあくまで推測ですが)

 

10月20日には河合担のいつきさんと「本人不在の誕生会」を開きました。A.B.C-Zの河合くんとしては最後の誕生日な上に金曜ということで、何かしたいなと思っていたのを実現できてよかったです。

私が発案と場所(カラオケルーム)の予約を担当し、いつきさんがケーキのセミオーダーをしてくれました。可愛かった!ホールを2人で頑張って食べました。頼んだフライドポテトとたこ焼きで甘いとしょっぱいを挟みつつ。

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会ったのは2019年Going with Zephyrの幕張公演を連番して以来でしたが、あいた期間を感じないくらい盛り上がりました。お互い舞台が好きなので、それぞれが観た舞台の話もしました。

会の途中で「ティザーが発表された!」とはしゃいで一緒に1つのスマホを見て「いや短い!かっこいいけど短い!!」と脱力したのも楽しかったです。CM1本分だった。

A.B.C-Z「JODEKI!」Teaser - YouTube

ABCXYZの円盤も上映しました。やっぱり河合くんはかっこよくて、歌って踊るのをやめてしまうことが辛かった。

今「S.J.G.」を見たら歌詞がさみしいかなと覚悟していたけど、パフォーマンスの明るさと楽しさが勝ってか意外と平気でした。

むしろノーガードだった「特別な君へ」で「無理!」と声に出してしまった。なんたって「いつかは はなればなれになっても」である。当時コンサートを生で見ていたときには、その「いつか」が目前に迫る事態になるとは思わなかった。

いつきさんが、最後を見届けるまで泣かないと決めていると言っていてぐっときました。私は9月の時点から何度か不意に涙目になっていたし、関係のないJ-POPの曲で意味もわからず涙目になっていたのに。

後からそのときの思いを元に短歌を作りました。今ここに載せるのが初出しです。

泣かないと決めた人らを見守ってときには雨も降らせる仕事

大前提として泣いている人にも泣かない人にもそれぞれの思いがあり、序列がつくものではないんだけど。

ただ私は半端に涙目になった程度だというか、本格的に泣いてはいないという点でちょっと薄情かもしれない。今ちょうど転職して1ヶ月、周囲についていけないことの連続で己が不甲斐なかったときの方が泣けた。自分のことで精一杯です。

そうして落ち込む中で幼い頃から今までを思い返しては「属している集団のレベルはそれなりな上にその時々で好きなことをできているけど集団の中で上手くいかない、基本的に下から数えた方が早い立ち位置」なことばかりだと後ろ向きな考えが加速し、もしかしたら自担も似たようなコンプレックスを抱えることがあったのだろうかと勝手に思った日もありました。

 

話がそれてしまった、個人のインスタアカウントが開設されたのも誕生日の10月20日でした。普通に?フォローしてアプリを開いたタイミングで見ています。

もう個人アカウント作ったんだ!?早い!とは思ったものの、もしかして今の時期ってもう年末年始とかに放送されるテレビ番組の撮影に入っていたりする?そういう場ではグループを抜けた体で話をしたりもしているのかもしれない。

芸能界の時間感覚ってファンが思うより早いのかなと、なんだか置いていかれるような気にもなりました。

11月1日時点で投稿されている中ではこの写真がお気に入り。私はやっぱり前髪を分けているのが好きです。鼻筋への光の入り方も綺麗。

 

また10月の後半に夫の家族と会い、以前から貸す予定だったA.B.C-Zのベストアルバムを義理の妹ちゃんに渡しました。そのやり取りを見ていたお義母さんも私が河合担だと知っていて「河合くんね。ゴゴスマで泣いてたのが可哀想だった」と。

そういうふうに思って(くれて)いて、さらに最近いろいろとあった中でそれを言うことを選んでくれたのがなんだか嬉しかったです。そしてゴゴスマを見ていたのを初めて知った。

 

今後に向けては、いわゆる「アイドル短歌」をまとまった量で作るというのをやっておきたいです。

ただでは起きたくないというか、せっかく?「自担」としては唯一のひとがアイドルをやめることがわかっている期間をリアルタイムで生きているんだから心情を形にしなくてどうするんだ。という気持ち。

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最近この「ステージに立つため生まれてきたひとで 降りる勇気も持ち合わせてる」を公開しました。画像の中で中央寄せと改行をして、ステージを階段で降りるような見せ方にしたつもり。

他の方が発案したフレーズに暗い続きをつけてしまった。

↑こんな感じでフレーズ素材を短歌にしました

脱退を知ってから作った短歌、企画として直近で公開されたのは「A.B.C-Z歌会」です。

匿名で載っていて、全12首のうち1首が提出したもの。各短歌へのコメントも1文ずつ書いています。

これから作るつもりの「まとまった量のアイドル短歌」については「アイドル短歌25のお題」をお借りしたいです。

12/21までに完成させるというよりは、年内かそれ以降も含めた一連の心の動きを残すようなイメージをしています。

 

このくらいで今の思いはだいたい書けた、はず。

豪華楽曲制作陣によるEP(ミニアルバム)の発売も決まっておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

*1:きゅうくらりんは原曲を含めいくつか聴き比べたものの、サロメちゃんの歌は「喜びより 安堵が先に"来ちゃった"」の表現が唯一無二です

短歌企画「地獄めぐりの旅」に参加しました

9月16日に公開された杏湯さんの短歌企画「地獄めぐりの旅」にアイドル短歌1首で参加しておりました。

テーマ「地獄」なら絶対これでやりたい!という題材があり、ほとんど悩まず作れました。

改めてメモアプリを見返したところ、試行錯誤の過程も全く残していませんでした。自分1人のメモ用LINEグループに完成した姿があっただけ。

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企画に投稿するときフォームに直接打ち込むとミスが怖いので、必ず一旦メモに入力してからコピーペーストするようにしています。

ここからは解説、というか裏話について。

「一緒に行く?地獄」と笑ったあなたから視線を逸らし未(ま)だここにいる

かぎ括弧の中は、戸塚祥太さんが2018年3月13日のラジオで発言したことです。

私がA.B.C-Zのファンになったのは2018年の8月なので実際に聞いたわけではないのですが、ファンの間で定期的に話題に出ていて知っていました。もはや伝説。

エモいな〜と思っていて、このセンスを持ってる戸塚祥太さんを抱えるA.B.C-Zってすごいグループだ〜とも思うものの、表面だけをなぞって感激しているようで心からはいまいちのめり込みきれていない。そんな一抹の寂しさを彼に対して持っています。

その寂しさと(彼の言葉を心からは受け止められない自分に対しての)諦念を下の句「視線を逸らし未だここにいる」に込めました。彼の感性にハマりきれるかどうかが戸塚担になるかならないかの分かれ道なのかもしれない。

地獄へ一緒に行こうとまで笑って言ってくれる人がいても目を逸らして立ち止まってしまった。差し出された手を取らずに残ったここも別にそれほどいい場所じゃないけど、なんとかやっていこうと思う。そんな思いで作った短歌でした。

 

皆さんの作品はこちらから読めます。杏湯さんの装丁も含め「地獄めぐりの旅」をお楽しみください!

自担とほぼ同時期にキャリアチェンジすることになった河合担の話

昨年2022年末から今年2023年の夏にかけて、転職活動をしていました。
いわゆる同業他社に所属するのではなく、経験を活かしつつ職種を変えたという意味で文字通りの転「職」。

社内の比較的マイナーな部署で入社面接時から希望していた仕事を進め、有志の社内勉強会へ参加したことも通して少し違った分野に興味が出てきたことがきっかけです。

例えるならば役者さんが声優やナレーション業の比重が上がり、本格的に転身したいと声優さんナレーターさんを専門に抱える事務所に移り肩書きも変えるようなイメージ。(裏方に寄るという意味ではなく、単純に職種間のキャリアの重なり具合の例えとして。この例は大河元気さんを思い浮かべて書きました)

ひとことで転身といっても関心があって現実的に目指せる職種が大まかに分けて2つあり、キャリアチェンジの方向性にかなり迷いました。イーブイで例えると「リーフのいし」と「こおりのいし」が両方あってどちらで進化させようか?といった感じ。

最終的に進路の決定打となったのは、2021年にココナラでお願いしていた四柱推命(中国の占い)の結果に適職も載っていたような?と見直したことでした。

初夏頃に1社(仮にA社)からこれまでの経験を買われて内定をいただき、平行していた新しい挑戦の要素が大きかったもう1社(B社)は最終面接で不採用になったタイミングでした。

A社の内定を受けるか迷いがあった中でヒントを得ようと読み返し、B社で応募していた職種の業務内容が上記の適職に近かったことが最後のひと押しになり他社の同職種に応募し再出発しようと決意しました。

高校生の頃に星新一さんの紀行文で「四柱推命統計学だった」と体験談を読んで以来四柱推命への信頼感を抱いていて、現在の占い全般に対する関心にもつながっている感があります。

そんなこんなで転職活動の開始から終了まで約8ヶ月かかった!長かった、とにかく長かった。時間こそかかりましたが、納得いくまで考えて決めることができたと思っています。

長引いた転職活動中にはフォロワーにさらけ出して励まされたい夜もあったものの、現職に残る選択肢もぎりぎりまで考えていたため「やっぱり残ります」となったり転職活動の話題をフェードアウトする等になったら格好がつかなさすぎると思いSNSの趣味のアカウント上では意識的に話題から避けていました。あとは選考中の企業からリアルタイムで特定されるリスクも怖かった。

唯一、昨年11月の「創作占い」レポで触れていたくらいです。

鑑定とほぼ同時期に動き始めた転職活動についても背中を押してもらい、おかげさまで細々と続けられています。

安定の時期と大人しくするべき時期は違うと聞き、目からウロコでした。

短歌も作るブロガーが「創作占い」を受けましたレポ - 震えてるのは君のほう

(ちなみに、このときの占いでも適職について簡単に聞いていて「0を1にする仕事よりは、既にあるものをより良くしていくことが向いている」といった旨を伺いました。こちらは学生時代から薄々自覚もある部分です。)

 

現在は無事に内定受諾と退職交渉、最終出社を終えています。しかし諸々終わったにも関わらず、SNS上で伏せていたのを解禁するタイミングを見失っていました。

転職活動の途中から(日常として出していない分、せっかくだから月末か月初の日付が変わる時間に「いつも見守ってくださっている皆様へ」の一文を添えて「新卒から勤めていた会社を円満退社し新しい挑戦をします」みたいな文を画像でアップしてエンタメ業界あるあるパロディでもするか〜)と考えていたところに事務所に関する報道で「移籍」まわりの話題を重苦しく感じ、この案でふざけるのは止めようと時期も書き方も見失っていた経緯があります。

 

そして有休消化期間が始まってすぐ、以前から予定していた旅行に向かいました。

ひさびさにまとまって会えることになった友人と日程を決めた後で応援しているA.B.C-Zのフェス出演が旅程中日の日付で告知されたものの、各々のスケジュールと目的地の都合から日程変更が難しかったことや彼女が数少ない非オタクの友人でお互い日頃から推しの話題をほぼ出していなかったことから旅行を取りました。

これがオタクの友人とだったら「塚ちゃん復帰後の初ステージで〜」と相談はしてみたと思う。

機内モードで移動時間を過ごし、現地で友人と合流してから数時間後。A.B.C-ZのFCメール通知が目に入りました。

ファンクラブ会員の皆さまへご報告

入社予定先からのメールを返す必要があったことを思い出し咄嗟に「ごめん、ちょっとメール1本送りたい」と言って休憩を取らせてもらい、必要な返信を済ませてからFCメール内のURLを開きました。

 

A.B.C-Z河合郁人が。MCで冠番組を持つという夢のために。今年の12月21日でグループを脱退。

 

彼を応援する決断をしました、といったようなメンバーの言葉も続いていたものの、ほとんど頭に入ってこなかった。(現在に至るまで見直せていません。)画面から顔を上げたとき、目の前の牧歌的な観光案内所の光景と心情の落差が大きかったことを覚えています。

そのギャップがなんだか可笑しくなって、カメラを向けて正面を写真に撮りました。

ぐっと息が詰まったものの、ひとまず旅行中は考えず触れず過ごそうと決めました。友人が芸能まわりのニュースに疎い上に、私が河合担だということも数年前に何度か話したきりだったことがおそらく幸いだったと思います。実際に、最後まで何も触れられなかった。

漠然と決めていた旅行の裏目標「SNS断ち」が一瞬にして死活問題になった瞬間でした。旅行中でなかったとしても自主的にデジタルデトックスに入っていただろうと思います。というか転職活動の件も含め、つくづく何事も周囲に吐き出せず抱え込むタイプすぎる。こういう性格ってもう変わらないものなのかもしれない。

最終的に、FCメールで知った「ABC座星(スター)劇場2023 ~5 Stars Live Hours~」の告知を拡散したときだけアプリを開いた程度です。まあそれによって、フェスの有料生配信(アーカイブなし)があったことを全てが終わってからの帰り道に知ったわけなんですが……。

加えて現実とタイムラインから目を逸らし続けていた結果ABC座のFC申し込み期限を逃してしまったため、最低限はファン界隈をチェックしておく必要があったと感じています。

他者の感情を避けてメンタルを守ることを最優先にしていたけど、善意のリマインドもある場所だったと痛感しました。チケットのことは今後のカード枠と一般に全力を尽くします……。

旅行中1人になったタイミングや、ふと会話が途切れた移動中なんかに様々な思いがよぎっていました。

  • 今までも歌や演技を観たい思いはありつつ頑張りたいと公言していた分野を応援していたい気持ちでいたけど、グループ活動は大前提だとばかり思っていた
  • 私より他のファン歴が長い方の方がもっと辛いはず
  • これが先に分かっていたらフェスを優先したかな
  • 2019年のABC座ショータイムでソロを「お祭り忍者」にしていたとき少年忍者の子たちをメインにしているように見えてソロらしさを感じられず消化不良感があって応援し続けられるか悩んだけど、その時に「本人のやりたいことをやっているのは間違いないから信じてついて行こう」と決めたんだった
  • S.J.Gの歌詞とパートはどうなるんだろう
  • 夏に行った「推し活展」で「あなたの推しへのメッセージを書いてください」のコーナーで付箋に「河合郁人さん これからも夢を貫いてください。応援しています」って書いたなあ
  • なんかもう、今からでも取り消しにならないかな
  • 参加している短歌の企画、やり切れるかな
  • ABChanZOOの占い回で「グループとしてのピークは2026年」って言われてたけど、4人で迎えるのか
  • 来年からは誰がコンサートで客席を煽るんだろう
  • 皆でペンライトの色を変えるコーナーはどうなるんだろう
  • ていうかペンライトって次出るときは4色と白とオレンジと緑になるんだろうか
  • 個人のFCができたら入ろう、グループのFCは夏の更新のとき考えよう
  • まだ「地獄」とかではない、芸能活動を続けるわけだし所属もそのままでただ個人の活動になるだけ、いやそれが大きすぎるんだって

何度か涙目にもなったものの、急に泣いたりしたら周囲が驚き焦るだろうと耐えました。離島で暮らしていたり、地方各地への旅行が趣味の方という時点でいわゆるオタクではなさそうというか推し活で感情が大きく動かされることへの共感は少なそうだと想像もついたので。

 

さらに友人と、友人の友人である地元の方が楽器をやっていて私も経験があるということで旅行の間に1回セッションをしようと誘われていました。

いつも合わせている曲のラインナップを教えてもらった中で、いけそうだとお願いしたのがthe pillowsの「Funny Bunny」。漫画『SKET DANCE』内のエピソードでも使われていた曲です。

一夜漬けで確認していた時から思っていたんだけど、歌詞が今の自分にまあ刺さる。

世界は今日も簡単そうにまわる

そのスピードで涙も乾くけど

特にセッション中「(ボーカル担当の方が別でいたけど)せっかくだから歌ってみる?」と提案してもらい1回ベースボーカルをやったときには、ラストの大サビがリンクして信じられないくらい気持ちが入りました。

キミの夢が叶うのは 誰かのおかげじゃないぜ

風の強い日を選んで 走ってきた

飛べなくても不安じゃない 地面は続いているんだ

好きな場所へ行こう キミならそれが出来る

あの瞬間、たしかに河合郁人さんに向けた「Funny Bunny」でした。この曲に気持ちを込めたファンがいることを知らないでいてほしいような、そのくらい覚悟の上での決断なんだろうから知ってほしいような、複雑な思いです。

なんというか、自分の最終出社時に上司や同僚から「やりたいことがあるなら仕方ないね」や「前向きな理由で良かった。今後も頑張ってください」等とかけてもらった応援の言葉がそのまま跳ね返ってくる、何を思っても自分にブーメランになるような状況に陥るとは思わなかった!

とはいっても社内で部署異動してきてから1年と数ヶ月だった上にその間に何度か人の入れ替わりもあったうちの1人だった私と、結成15周年とデビュー10周年を越していたアイドルグループのメンバーでは重みが全然違うので一緒にするのはおこがましいのですが。そう、重みがね……全然違うんだって……。

今回のキャリアチェンジは1人の会社員アラサー女性として考え実行したことで、「推しに影響を受けて」や「趣味をしやすくするために」といったオタクとしての動機はほぼなかったつもりでした。

でもやっぱり、社会人歴とファン歴が重なる中で河合さんが夢に向かって突き進む姿に勇気をもらっていたことも事実です。

また10月に入社後はまず研修に入って年明けから本格的に業務に加わる予定のため、偶然にも自担とほとんど同じ時期に新しい挑戦に入るんだな〜と思うと少し前向きになれました。

 

入社までの残りの期間も、諸手続きをして視力回復手術を受けて平日休みの友人と会ってと予定があるのでそれほど思い悩まず過ごせそうです。

そして「自担」はずっと1人で今後も1人のつもりでいるものの、役者さん声優さん  、宝塚OGの元男役さんおよび元娘役さんあたりに推しが点在している姿勢に自然となっていたことが結果的にリスクヘッジになっているのかもしれない。趣味が被る方がいたらぜひお友達になってください。

あとはお笑いだとぼる塾酒寄さんのnoteをきっかけにファンになりました)とレインボーが好きなので、ライブに行ってみたい!

というわけで、これを読んでくれている方および身近で見守ってくれている皆さんにおかれましてはそれほど気にせず?普段通りでお願いします。

自分の転職に関することと自担のグループ脱退についての思いを一気にまとめることは想像していなかったものの、自分の中で切り離せずこのような形になりました!ひとまず今現在の思いは書き切ったつもりです。

ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。

↑この初回限定盤Bに最新の皆のソロ曲が入っています。

序盤で話題に出した創作占いのレポはこちら。