震えてるのは君のほう

You’re Dream Maker.

50日後に自担がアイドルを辞めるファン(の1人の思い)

自担がグループを抜けてアイドルからタレントになるまでの、いちファンの心情の定点記録です。

前回この話題について書いた「自担とほぼ同時期にキャリアチェンジすることになった河合担の話」からほぼ1ヶ月。その間に河合くん絡みであったことや感じたこと、心の動きを書いておきます。

定期的に書くのに切りのいいタイミングっていつかな〜と計算して調べました。定番は「100日後に◯◯する△△」ですが、そもそも100日を切っている2ヶ月前に発表されていたんだった。そこから今日、50日前で区切って一旦気持ちの変化を書こうと決めました。

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~日前はいつ? - 高精度計算サイト

100日前がいつだったかも調べたら9月12日でした。その日は何をしていたかな〜と確認したら「演劇ドラフトグランプリ」のドラフト配信を見て平和にはしゃいでいました。

まさに「100日前」という感じ。

 

最近よく「きゅうくらりん」をリピート再生しています。サロメちゃんのカバーが好き。*1

例えば今夜眠って 目覚めたときに

起きる理由が ひとつも 見つからない

朝が来たら わたしは どうする?

ここまでの思いにはならないように生きていくつもりだけど、なんだか12月21日が来るのが恐い今の心情に沁みるのです。

あとは先日、ヨエコさんの「今日も雨」を電車の中で聴いたら涙目になってしまった。自分にびっくりした。

もともと倉橋ヨエコさん名義のときから聴いていた好きな曲でしたが、新しいアレンジもあってか当時とはまた違った響き方をしました。どう違うのかは上手く言えないけど。

今日も雨 (New Yoeko ver.)

今日も雨 (New Yoeko ver.)

  • ヨエコ
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

10月序盤にあった大きめのトピックとしては、ABC座の1公演に行けることになりました。公演期間の中盤。

何度か遊んだこともある、相互の戸塚担さんに同行させてもらいます。あとは11月4日に迫っている一般を頑張るのと、既に申し込んでいるカード枠の結果待ち。

某クレジットカードは例年あった申し込み枠が今年なくなっていて、改めて事務所に関する一連のニュースの重大さを実感しました。(枠が引き上げられた理由はあくまで推測ですが)

 

10月20日には河合担のいつきさんと「本人不在の誕生会」を開きました。A.B.C-Zの河合くんとしては最後の誕生日な上に金曜ということで、何かしたいなと思っていたのを実現できてよかったです。

私が発案と場所(カラオケルーム)の予約を担当し、いつきさんがケーキのセミオーダーをしてくれました。可愛かった!ホールを2人で頑張って食べました。頼んだフライドポテトとたこ焼きで甘いとしょっぱいを挟みつつ。

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会ったのは2019年Going with Zephyrの幕張公演を連番して以来でしたが、あいた期間を感じないくらい盛り上がりました。お互い舞台が好きなので、それぞれが観た舞台の話もしました。

会の途中で「ティザーが発表された!」とはしゃいで一緒に1つのスマホを見て「いや短い!かっこいいけど短い!!」と脱力したのも楽しかったです。CM1本分だった。

A.B.C-Z「JODEKI!」Teaser - YouTube

ABCXYZの円盤も上映しました。やっぱり河合くんはかっこよくて、歌って踊るのをやめてしまうことが辛かった。

今「S.J.G.」を見たら歌詞がさみしいかなと覚悟していたけど、パフォーマンスの明るさと楽しさが勝ってか意外と平気でした。

むしろノーガードだった「特別な君へ」で「無理!」と声に出してしまった。なんたって「いつかは はなればなれになっても」である。当時コンサートを生で見ていたときには、その「いつか」が目前に迫る事態になるとは思わなかった。

いつきさんが、最後を見届けるまで泣かないと決めていると言っていてぐっときました。私は9月の時点から何度か不意に涙目になっていたし、関係のないJ-POPの曲で意味もわからず涙目になっていたのに。

後からそのときの思いを元に短歌を作りました。今ここに載せるのが初出しです。

泣かないと決めた人らを見守ってときには雨も降らせる仕事

大前提として泣いている人にも泣かない人にもそれぞれの思いがあり、序列がつくものではないんだけど。

ただ私は半端に涙目になった程度だというか、本格的に泣いてはいないという点でちょっと薄情かもしれない。今ちょうど転職して1ヶ月、周囲についていけないことの連続で己が不甲斐なかったときの方が泣けた。自分のことで精一杯です。

そうして落ち込む中で幼い頃から今までを思い返しては「属している集団のレベルはそれなりな上にその時々で好きなことをできているけど集団の中で上手くいかない、基本的に下から数えた方が早い立ち位置」なことばかりだと後ろ向きな考えが加速し、もしかしたら自担も似たようなコンプレックスを抱えることがあったのだろうかと勝手に思った日もありました。

 

話がそれてしまった、個人のインスタアカウントが開設されたのも誕生日の10月20日でした。普通に?フォローしてアプリを開いたタイミングで見ています。

もう個人アカウント作ったんだ!?早い!とは思ったものの、もしかして今の時期ってもう年末年始とかに放送されるテレビ番組の撮影に入っていたりする?そういう場ではグループを抜けた体で話をしたりもしているのかもしれない。

芸能界の時間感覚ってファンが思うより早いのかなと、なんだか置いていかれるような気にもなりました。

11月1日時点で投稿されている中ではこの写真がお気に入り。私はやっぱり前髪を分けているのが好きです。鼻筋への光の入り方も綺麗。

 

また10月の後半に夫の家族と会い、以前から貸す予定だったA.B.C-Zのベストアルバムを義理の妹ちゃんに渡しました。そのやり取りを見ていたお義母さんも私が河合担だと知っていて「河合くんね。ゴゴスマで泣いてたのが可哀想だった」と。

そういうふうに思って(くれて)いて、さらに最近いろいろとあった中でそれを言うことを選んでくれたのがなんだか嬉しかったです。そしてゴゴスマを見ていたのを初めて知った。

 

今後に向けては、いわゆる「アイドル短歌」をまとまった量で作るというのをやっておきたいです。

ただでは起きたくないというか、せっかく?「自担」としては唯一のひとがアイドルをやめることがわかっている期間をリアルタイムで生きているんだから心情を形にしなくてどうするんだ。という気持ち。

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最近この「ステージに立つため生まれてきたひとで 降りる勇気も持ち合わせてる」を公開しました。画像の中で中央寄せと改行をして、ステージを階段で降りるような見せ方にしたつもり。

他の方が発案したフレーズに暗い続きをつけてしまった。

↑こんな感じでフレーズ素材を短歌にしました

脱退を知ってから作った短歌、企画として直近で公開されたのは「A.B.C-Z歌会」です。

匿名で載っていて、全12首のうち1首が提出したもの。各短歌へのコメントも1文ずつ書いています。

これから作るつもりの「まとまった量のアイドル短歌」については「アイドル短歌25のお題」をお借りしたいです。

12/21までに完成させるというよりは、年内かそれ以降も含めた一連の心の動きを残すようなイメージをしています。

 

このくらいで今の思いはだいたい書けた、はず。

豪華楽曲制作陣によるEP(ミニアルバム)の発売も決まっておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

*1:きゅうくらりんは原曲を含めいくつか聴き比べたものの、サロメちゃんの歌は「喜びより 安堵が先に"来ちゃった"」の表現が唯一無二です

短歌企画「地獄めぐりの旅」に参加しました

9月16日に公開された杏湯さんの短歌企画「地獄めぐりの旅」にアイドル短歌1首で参加しておりました。

テーマ「地獄」なら絶対これでやりたい!という題材があり、ほとんど悩まず作れました。

改めてメモアプリを見返したところ、試行錯誤の過程も全く残していませんでした。自分1人のメモ用LINEグループに完成した姿があっただけ。

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企画に投稿するときフォームに直接打ち込むとミスが怖いので、必ず一旦メモに入力してからコピーペーストするようにしています。

ここからは解説、というか裏話について。

「一緒に行く?地獄」と笑ったあなたから視線を逸らし未(ま)だここにいる

かぎ括弧の中は、戸塚祥太さんが2018年3月13日のラジオで発言したことです。

私がA.B.C-Zのファンになったのは2018年の8月なので実際に聞いたわけではないのですが、ファンの間で定期的に話題に出ていて知っていました。もはや伝説。

エモいな〜と思っていて、このセンスを持ってる戸塚祥太さんを抱えるA.B.C-Zってすごいグループだ〜とも思うものの、表面だけをなぞって感激しているようで心からはいまいちのめり込みきれていない。そんな一抹の寂しさを彼に対して持っています。

その寂しさと(彼の言葉を心からは受け止められない自分に対しての)諦念を下の句「視線を逸らし未だここにいる」に込めました。彼の感性にハマりきれるかどうかが戸塚担になるかならないかの分かれ道なのかもしれない。

地獄へ一緒に行こうとまで笑って言ってくれる人がいても目を逸らして立ち止まってしまった。差し出された手を取らずに残ったここも別にそれほどいい場所じゃないけど、なんとかやっていこうと思う。そんな思いで作った短歌でした。

 

皆さんの作品はこちらから読めます。杏湯さんの装丁も含め「地獄めぐりの旅」をお楽しみください!

自担とほぼ同時期にキャリアチェンジすることになった河合担の話

昨年2022年末から今年2023年の夏にかけて、転職活動をしていました。
いわゆる同業他社に所属するのではなく、経験を活かしつつ職種を変えたという意味で文字通りの転「職」。

社内の比較的マイナーな部署で入社面接時から希望していた仕事を進め、有志の社内勉強会へ参加したことも通して少し違った分野に興味が出てきたことがきっかけです。

例えるならば役者さんが声優やナレーション業の比重が上がり、本格的に転身したいと声優さんナレーターさんを専門に抱える事務所に移り肩書きも変えるようなイメージ。(裏方に寄るという意味ではなく、単純に職種間のキャリアの重なり具合の例えとして。この例は大河元気さんを思い浮かべて書きました)

ひとことで転身といっても関心があって現実的に目指せる職種が大まかに分けて2つあり、キャリアチェンジの方向性にかなり迷いました。イーブイで例えると「リーフのいし」と「こおりのいし」が両方あってどちらで進化させようか?といった感じ。

最終的に進路の決定打となったのは、2021年にココナラでお願いしていた四柱推命(中国の占い)の結果に適職も載っていたような?と見直したことでした。

初夏頃に1社(仮にA社)からこれまでの経験を買われて内定をいただき、平行していた新しい挑戦の要素が大きかったもう1社(B社)は最終面接で不採用になったタイミングでした。

A社の内定を受けるか迷いがあった中でヒントを得ようと読み返し、B社で応募していた職種の業務内容が上記の適職に近かったことが最後のひと押しになり他社の同職種に応募し再出発しようと決意しました。

高校生の頃に星新一さんの紀行文で「四柱推命統計学だった」と体験談を読んで以来四柱推命への信頼感を抱いていて、現在の占い全般に対する関心にもつながっている感があります。

そんなこんなで転職活動の開始から終了まで約8ヶ月かかった!長かった、とにかく長かった。時間こそかかりましたが、納得いくまで考えて決めることができたと思っています。

長引いた転職活動中にはフォロワーにさらけ出して励まされたい夜もあったものの、現職に残る選択肢もぎりぎりまで考えていたため「やっぱり残ります」となったり転職活動の話題をフェードアウトする等になったら格好がつかなさすぎると思いSNSの趣味のアカウント上では意識的に話題から避けていました。あとは選考中の企業からリアルタイムで特定されるリスクも怖かった。

唯一、昨年11月の「創作占い」レポで触れていたくらいです。

鑑定とほぼ同時期に動き始めた転職活動についても背中を押してもらい、おかげさまで細々と続けられています。

安定の時期と大人しくするべき時期は違うと聞き、目からウロコでした。

短歌も作るブロガーが「創作占い」を受けましたレポ - 震えてるのは君のほう

(ちなみに、このときの占いでも適職について簡単に聞いていて「0を1にする仕事よりは、既にあるものをより良くしていくことが向いている」といった旨を伺いました。こちらは学生時代から薄々自覚もある部分です。)

 

現在は無事に内定受諾と退職交渉、最終出社を終えています。しかし諸々終わったにも関わらず、SNS上で伏せていたのを解禁するタイミングを見失っていました。

転職活動の途中から(日常として出していない分、せっかくだから月末か月初の日付が変わる時間に「いつも見守ってくださっている皆様へ」の一文を添えて「新卒から勤めていた会社を円満退社し新しい挑戦をします」みたいな文を画像でアップしてエンタメ業界あるあるパロディでもするか〜)と考えていたところに事務所に関する報道で「移籍」まわりの話題を重苦しく感じ、この案でふざけるのは止めようと時期も書き方も見失っていた経緯があります。

 

そして有休消化期間が始まってすぐ、以前から予定していた旅行に向かいました。

ひさびさにまとまって会えることになった友人と日程を決めた後で応援しているA.B.C-Zのフェス出演が旅程中日の日付で告知されたものの、各々のスケジュールと目的地の都合から日程変更が難しかったことや彼女が数少ない非オタクの友人でお互い日頃から推しの話題をほぼ出していなかったことから旅行を取りました。

これがオタクの友人とだったら「塚ちゃん復帰後の初ステージで〜」と相談はしてみたと思う。

機内モードで移動時間を過ごし、現地で友人と合流してから数時間後。A.B.C-ZのFCメール通知が目に入りました。

ファンクラブ会員の皆さまへご報告

入社予定先からのメールを返す必要があったことを思い出し咄嗟に「ごめん、ちょっとメール1本送りたい」と言って休憩を取らせてもらい、必要な返信を済ませてからFCメール内のURLを開きました。

 

A.B.C-Z河合郁人が。MCで冠番組を持つという夢のために。今年の12月21日でグループを脱退。

 

彼を応援する決断をしました、といったようなメンバーの言葉も続いていたものの、ほとんど頭に入ってこなかった。(現在に至るまで見直せていません。)画面から顔を上げたとき、目の前の牧歌的な観光案内所の光景と心情の落差が大きかったことを覚えています。

そのギャップがなんだか可笑しくなって、カメラを向けて正面を写真に撮りました。

ぐっと息が詰まったものの、ひとまず旅行中は考えず触れず過ごそうと決めました。友人が芸能まわりのニュースに疎い上に、私が河合担だということも数年前に何度か話したきりだったことがおそらく幸いだったと思います。実際に、最後まで何も触れられなかった。

漠然と決めていた旅行の裏目標「SNS断ち」が一瞬にして死活問題になった瞬間でした。旅行中でなかったとしても自主的にデジタルデトックスに入っていただろうと思います。というか転職活動の件も含め、つくづく何事も周囲に吐き出せず抱え込むタイプすぎる。こういう性格ってもう変わらないものなのかもしれない。

最終的に、FCメールで知った「ABC座星(スター)劇場2023 ~5 Stars Live Hours~」の告知を拡散したときだけアプリを開いた程度です。まあそれによって、フェスの有料生配信(アーカイブなし)があったことを全てが終わってからの帰り道に知ったわけなんですが……。

加えて現実とタイムラインから目を逸らし続けていた結果ABC座のFC申し込み期限を逃してしまったため、最低限はファン界隈をチェックしておく必要があったと感じています。

他者の感情を避けてメンタルを守ることを最優先にしていたけど、善意のリマインドもある場所だったと痛感しました。チケットのことは今後のカード枠と一般に全力を尽くします……。

旅行中1人になったタイミングや、ふと会話が途切れた移動中なんかに様々な思いがよぎっていました。

  • 今までも歌や演技を観たい思いはありつつ頑張りたいと公言していた分野を応援していたい気持ちでいたけど、グループ活動は大前提だとばかり思っていた
  • 私より他のファン歴が長い方の方がもっと辛いはず
  • これが先に分かっていたらフェスを優先したかな
  • 2019年のABC座ショータイムでソロを「お祭り忍者」にしていたとき少年忍者の子たちをメインにしているように見えてソロらしさを感じられず消化不良感があって応援し続けられるか悩んだけど、その時に「本人のやりたいことをやっているのは間違いないから信じてついて行こう」と決めたんだった
  • S.J.Gの歌詞とパートはどうなるんだろう
  • 夏に行った「推し活展」で「あなたの推しへのメッセージを書いてください」のコーナーで付箋に「河合郁人さん これからも夢を貫いてください。応援しています」って書いたなあ
  • なんかもう、今からでも取り消しにならないかな
  • 参加している短歌の企画、やり切れるかな
  • ABChanZOOの占い回で「グループとしてのピークは2026年」って言われてたけど、4人で迎えるのか
  • 来年からは誰がコンサートで客席を煽るんだろう
  • 皆でペンライトの色を変えるコーナーはどうなるんだろう
  • ていうかペンライトって次出るときは4色と白とオレンジと緑になるんだろうか
  • 個人のFCができたら入ろう、グループのFCは夏の更新のとき考えよう
  • まだ「地獄」とかではない、芸能活動を続けるわけだし所属もそのままでただ個人の活動になるだけ、いやそれが大きすぎるんだって

何度か涙目にもなったものの、急に泣いたりしたら周囲が驚き焦るだろうと耐えました。離島で暮らしていたり、地方各地への旅行が趣味の方という時点でいわゆるオタクではなさそうというか推し活で感情が大きく動かされることへの共感は少なそうだと想像もついたので。

 

さらに友人と、友人の友人である地元の方が楽器をやっていて私も経験があるということで旅行の間に1回セッションをしようと誘われていました。

いつも合わせている曲のラインナップを教えてもらった中で、いけそうだとお願いしたのがthe pillowsの「Funny Bunny」。漫画『SKET DANCE』内のエピソードでも使われていた曲です。

一夜漬けで確認していた時から思っていたんだけど、歌詞が今の自分にまあ刺さる。

世界は今日も簡単そうにまわる

そのスピードで涙も乾くけど

特にセッション中「(ボーカル担当の方が別でいたけど)せっかくだから歌ってみる?」と提案してもらい1回ベースボーカルをやったときには、ラストの大サビがリンクして信じられないくらい気持ちが入りました。

キミの夢が叶うのは 誰かのおかげじゃないぜ

風の強い日を選んで 走ってきた

飛べなくても不安じゃない 地面は続いているんだ

好きな場所へ行こう キミならそれが出来る

あの瞬間、たしかに河合郁人さんに向けた「Funny Bunny」でした。この曲に気持ちを込めたファンがいることを知らないでいてほしいような、そのくらい覚悟の上での決断なんだろうから知ってほしいような、複雑な思いです。

なんというか、自分の最終出社時に上司や同僚から「やりたいことがあるなら仕方ないね」や「前向きな理由で良かった。今後も頑張ってください」等とかけてもらった応援の言葉がそのまま跳ね返ってくる、何を思っても自分にブーメランになるような状況に陥るとは思わなかった!

とはいっても社内で部署異動してきてから1年と数ヶ月だった上にその間に何度か人の入れ替わりもあったうちの1人だった私と、結成15周年とデビュー10周年を越していたアイドルグループのメンバーでは重みが全然違うので一緒にするのはおこがましいのですが。そう、重みがね……全然違うんだって……。

今回のキャリアチェンジは1人の会社員アラサー女性として考え実行したことで、「推しに影響を受けて」や「趣味をしやすくするために」といったオタクとしての動機はほぼなかったつもりでした。

でもやっぱり、社会人歴とファン歴が重なる中で河合さんが夢に向かって突き進む姿に勇気をもらっていたことも事実です。

また10月に入社後はまず研修に入って年明けから本格的に業務に加わる予定のため、偶然にも自担とほとんど同じ時期に新しい挑戦に入るんだな〜と思うと少し前向きになれました。

 

入社までの残りの期間も、諸手続きをして視力回復手術を受けて平日休みの友人と会ってと予定があるのでそれほど思い悩まず過ごせそうです。

そして「自担」はずっと1人で今後も1人のつもりでいるものの、役者さん声優さん  、宝塚OGの元男役さんおよび元娘役さんあたりに推しが点在している姿勢に自然となっていたことが結果的にリスクヘッジになっているのかもしれない。趣味が被る方がいたらぜひお友達になってください。

あとはお笑いだとぼる塾酒寄さんのnoteをきっかけにファンになりました)とレインボーが好きなので、ライブに行ってみたい!

というわけで、これを読んでくれている方および身近で見守ってくれている皆さんにおかれましてはそれほど気にせず?普段通りでお願いします。

自分の転職に関することと自担のグループ脱退についての思いを一気にまとめることは想像していなかったものの、自分の中で切り離せずこのような形になりました!ひとまず今現在の思いは書き切ったつもりです。

ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。

↑この初回限定盤Bに最新の皆のソロ曲が入っています。

序盤で話題に出した創作占いのレポはこちら。

自分の短歌のルーツをたどって6年前の弾き語り(オリジナル)を振り返った

タイムラインで短歌と文章表現を始めたきっかけが話題になっていたので、過去を振り返ってみました。

文章についてははてなブログの前にLivedoorブログで漫画やドラマの感想を書いていた時期があったし、小説も一次創作と二次創作をそれぞれ何本か書いたことがあります。

でも今やっている短歌との繋がりが深いのは何かと考えると、オリジナルでバンドと弾き語りをやっていた時期に作詞をして「感情やエピソードを叙情でくるんで押韻などの言葉遊びをのせる」楽しさを知った経験だと感じました。

短歌で31字に収めるのも好きだけど、歌詞は1番と2番で視点を変えたりできるのが面白かったな。あと当時は1曲の中で基本的に同じ歌詞を使わない、繰り返しを入れないことがこだわりでした。これは確実にBUMP OF CHIKENの影響です。

曲とあわせて作っていた歌詞画像の一部

当時のデータをPCから発掘し、ひさびさに何曲か聴き直してみました。発声も演奏も拙いものの、やっぱり愛着があります。

ただもしかしたらまだ黒歴史になっていないというか客観的に見えていないだけで、また時間をあけたら聴くに耐えないと感じる可能性もあるけど。

せっかくなのでこの機会に公開しようと、お気に入りで評判もよかった1曲を記事内で聴けるように設定しました。

上の埋め込みがエラーとなってしまう場合にはmp3ファイルへのリンクから再生できます。(別ウィンドウで開きます)

作曲や音楽理論のことはわかっていなくて、これは当時のバンドメンバーに作ってもらったコード進行にメロディと歌詞をのせた曲です。ギターは今もう全然弾けないし何のコードを使っていたのかも思い出せない。

 

よかったら歌詞の全文だけでも見ていってください。Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→Cメロ→サビの構成。

落ちていく砂みたいだ きらめくのは銀の幻
綺麗なだけじゃだめだって きっと誰よりも正しかった

花は枯れて平行に線路は続いてく
ただ優しく在りたかったよ

白い雨 水になって
一人だったことなんて一度もなかったのにね
ありふれた願い事も 幼すぎたあの日から
少しは変わっているから

一日ずつ塗り替えて記憶を埋めていく
生きてるから 怖くないよ

長い影 渦になって
届かないものばかりが光って見えるのはどうして
何度でも切り離しては
その手で選ぶものだけが全てと知っているから

 

短歌では平易さを意識しているので、よりポエミーというか結構違う雰囲気ではないでしょうか。あとは単純に年数が経って感性が変わっているというのもありそう。

歌詞の中で気に入っているのは「一人だったことなんて一度もなかったのにね」です。我ながらこの余白の含み具合が好き。個人的にこれを超えるフレーズはまだ作れていない!

あとは最後の「その手で選ぶものだけが全てと知っているから」を書いたときのことは今も印象に残っています。

年下の子に「来年はもう成人式だから嫌だ、歳をとりたくない」というようなことを言われて、その場では上手く答えられなかったものの後から(たとえば成人式で何を着るとかそもそも行くか行かないかとか、そうした選択を繰り返して自分自身ができていくわけだから怖がらなくていいんじゃないかな)と思ったのです。

そんな思いをワンフレーズに込めました。彼女に伝えることはできなかったけど。

こうして振り返ると、作品の一部として抽象化した箇所の元になったエピソードも案外記憶に残っているものですね。引き続き、記憶装置の役割も持たせつつ楽しく短歌を続けたいです。

(といっている間に行った舞台やイベントの記憶がいくつも薄れつつあるので、それはそれで感想文として残したい)

粘菌歌会6月の募集「結ぶ」に投稿していた2首🎀

粘菌歌会さんの6月の募集、テーマ「結ぶ」に2首を投稿していました。選および選外での話題には入らなかったものの、ここで個人的に公開します。

※歌会で選から外れた作品の取り扱いについて調べ、個人的な公開について明確な禁止事項としては挙がっていないことを確認しました。

もし問題がありましたら、お手数ですが当記事のコメント等にてお伝えください。対応いたします。

 

 

自己紹介

2020年から「アイドル短歌」同好の方の企画へ参加するなどTwitter(X)上で不定期に短歌を作っています。

過去の作品の一部、2022年の自選10首はこちら。

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【アイドル好き・アイドル短歌好き59名による580首の短歌集】 #自選10短歌集2022|鷹野

 

粘菌歌会さんとの出会い

宇野なずきさんと梨.psd(梨花)さんが粘菌歌会にて採用された作品を紹介していたのを立て続けに目にしたことがきっかけです。

気になってバックナンバーを楽しく読んだ流れで、テーマ「結ぶ」の募集へ投稿しました。

初の応募から結果が出るまでの間には、5月のテーマ「自由律俳句」の選を読んだり7月の募集「手」にも応募したりしています。

 

そして公開された粘菌歌会 第62回「結ぶ」の座談会。選がされる企画への応募は初めてだったので緊張しつつ読みました。

実力及ばず初投稿からの掲載はなかったものの、自分でも作っていたことで読んでいるときの気持ちの厚みが(バックナンバーを楽しく見ていたときとは)ぐっと違っていました。

 

作った短歌

3首まで応募が可能であるところ、作ったのは2首でした。

もし誰に転生しても気付いてね  パンの袋を結んで捨てる

もし誰に転生しても「見つけてね」にするかどうか最後まで迷ったものの、「見つけて」は重すぎる気がして「気付いて」としました。

お菓子やパンの袋をすぐ捨てるのに細長く折ってきゅっと1回結ぶ、みたいな小さい癖が人をかたち作っているのかな、そういうものの積み重ねでもし自分に予期せぬ生まれ変わりや人格中身の入れ替わりがあっても誰かに見つけてもらえたらいいな。という歌でした。

「転生」とは少し違うものの、新井素子さんの『もいちどあなたにあいたいな』からも影響を受けているかもしれない。

第60回「迎える」後編の中で「転生」を含む作品が出ていたものの、ニュアンスも違うしいいか〜と特に変えたりはせずそのまま提出しました。

 

アゴムがぱちんと弾け どうしても生きてる価値って必要ですか

毛量が多いので、まとめているヘアゴムが急に切れて髪がぱらっとほどけることがあります。日中や出先でそれが起きると不便で、輪ゴムで応急処置したこともありました。(最近は予備を持ち歩くようにしています。ダイソーで売ってるシリコンのヘアゴムがお気に入り。)

急にヘアゴムが切れるというのが、起こったときの心持ちによっては張り詰めていた気持ちの糸まで切れるような気がするのです。自分は何のために生きているんだろうか、とまで飛躍するくらいに。

加えてこの短歌を作っていた時期に、観た舞台*1とライブ*2内で「生きてる価値」という言葉(歌詞)が出た場面が印象に残ったので出てきました。

暗めではありつつ、最終的には自分に対しても他者に対しても「生きてる価値があるかないかなんて気にしなくてもいいじゃない」という思いを込めたかった短歌です。

 

以上、短歌とその解説でした。

引き続き粘菌歌会さんへ投稿しつつ、以下アンソロジー「アイドルが好き」への参加も予定しております。こちら9/18まで募集中です♡

 

*1:HELI-X 〜スパイラル・ラビリンス〜

*2:カリスマワールドエキスポ

「刀剣乱舞歌舞伎」感想

7月22日、先日大千秋楽を迎えた「刀剣乱舞 月刀剣縁桐」を新橋演舞場にて観てきました。

新作歌舞伎「刀剣乱舞」 公式サイト

ゲームは初期のみ(アプリが出る前くらいまで)プレイ、メディアミックスは映画刀剣乱舞-継承-と刀ステの禺伝 矛盾源氏物語を観ていてからの今回です。

主演と演出をつとめる尾上松也さんは映画「バッドガイズ」の吹き替えがコミカルでありつつもかっこよかったので楽しみにしていました。

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入る前からメインビジュアルの大きさに感動。入場時は列ができていたので、幕間に一度外に出て撮りました。

歌舞伎は人生で三度目くらいの初心者で、刀剣乱舞についてもメインビジュアルの小烏丸さんを(この右端の方が次郎ちゃんかな?)と思っていたくらいの初心者でしたが、しっかり楽しかったです。

 

開演前にS席2階の上手寄りにいたら1階で何度かぱらぱらと拍手があがっていて、何が起きているのかと気になっていたら解説の方が席のブロックごとにまわっていた!

自分のいたブロックの番では「今剣様を近侍にしている審神者さん」へ指名があり、手を挙げた1名の方に千社札が渡されて周囲の皆で拍手をする場面がありました。

そして解説役の方のレクチャーに加えて、幕でも世界観の説明がされていた。

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開演後、何度か2階席の通路にまで時間遡行軍役の方が上手、下手、中央に1人ずつと来て感動しました。これが歌舞伎の2階S席〜…!?

序盤に一度、遡行軍のワイヤーアクションもあって楽しかったです。

刀剣男士の登場前に刀を打つ場面があり、それなりの尺でやっていたのが意外でした。メディアミックスでは男士が当たり前のようにいたから、改めてそういえば審神者が鍛刀をしてるんだったと実感。そして歌舞伎本丸の審神者様の声が渋くてかっこよかった!あとから中村獅童さんが声を当てていたと知って納得しました。

本丸の場面で個人的にツボだったのは、ゲームで見たことがある背景(障子の向こうの日本庭園)が歌舞伎の書き割りの絵柄で再現されていたところです。

 

刀剣男士の名乗りの場面でこそゲームの絵柄と歌舞伎メイクの乖離に若干の戸惑いがあったものの、話が進むとすぐに慣れました。特に同田貫と兄者のふたりは声の演技でぐっとキャラらしさを感じた印象です。

舞を披露する場面では(同田貫も舞うの!?やってくれるかな!?)と思ったし最初こそ険しい顔をしているように見えたけど、いざ始まったら堂々とした力強い舞で格好良かったです。あの瞬間、ギャップ萌えで同田貫が個人的MVPになりました。

そして舞といえば小烏丸さま、たいへん美しかったです。つい最近「夜曲 〜ノクターン〜」に出演されていた河合雪之丞さん。

音楽でひとり女性の方がいたので場面にあった雰囲気の唄を聴けて素敵でした。歌舞伎の舞台に上がるのは男性だけではと驚きましたが、宝塚歌劇でも音楽まわりは女性に限らないなと気付き納得しています。

 

あとピンポイントなところだと、異界の翁と嫗(果心居士と雲居姫)が2人背中合わせで花道上のすっぽんに沈んで捌ける場面が好きでした。

最後には敗れる悪役の男女コンビ(非恋愛)が気合い入ってるシーンが好きで、たとえば「株式会社応援屋!!〜OH&YEAH!!〜」に出てきたデジタル・コープスの専務と秘書のふたりが歌うところとか。(悪役の男女コンビといえばポケモンのアニメのロケット団も同じ類型かな?と考えてみたけど、それは違うな〜という結論に至った。デジタル・コープスとデジタルボーイズは全然心が一つになってないけど、ロケット団ニャースソーナンスまで含めてファミリー感があるところが違うんだろうなあ。)

紅梅姫と足利義輝がそれぞれ違った形で三日月宗近を慕っている場面もよかったです。兄妹や姉弟が同じ相手に惹かれ、どちらも成就はしない流れにロマンを感じる。(このツボの原体験はドラマ「最後から二番目の恋」だと思っています)

ちなみにこの紅梅姫と足利義輝三日月宗近を口説いた?場面のあとで刀剣男士6人が勢揃いするわけですが、「(小狐丸と髭切は)どうしてちょっとしか出ないのか」の笑いがその時は全然ピンときていなかった。後から小狐丸と足利義輝、紅梅姫と髭切が兼ね役だったことを知って驚きました。

 

幕間に館内を歩いていたら、舞台写真の売り方が紙に希望の番号を書く小学校の校外学習スタイルで懐かしかった!歌舞伎の他作品で使用された刀や衣装が展示されていたのを楽しみました。あとは売店で見かけたバナナクレープのアイスを狙っていたものの、刀剣あいす目当ての列が長かったので断念してしまった。

 

数十人の足軽が出てきての殺陣では、舞台上の華やかさと戦闘シーンの鮮やかさもさることながら(この若手役者さんの中にいずれスターになる方がいるのかな)の気持ちでも楽しませていただきました。

そして異形に取り込まれた義輝が目まわりに黒い縁取りをしていて(闇堕ちメイクだ!!)と内心テンションが上がっていた。今年の上四半期に夢中で観ていた*1「キングアーサー」でも魔女に復讐心を利用された男のメイクがどんどん禍々しくなっていっていたので。

隈取のどれに該当するのかがわからず検索してみました、人間がこの世のものでない存在に変化するときの「茶隈」に該当するのかな?

隈取の種類|隈取|はじめての歌舞伎

 

「歌舞伎のカーテンコール」も楽しかったです。呼びかけ方は自由とのことだったので「松也さーん!」と声をあげてみたかったものの、周囲に2階席から呼びかけている方はいなくて断念。

1階のお客さんの声もほぼ聞こえてこなかったので、舞台や花道に近い席の方が言っていたのかな?と思っています。

 

帰り道に演舞場から新橋駅まで歩いたら、三日月が出ていてぐっときました。

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改めて、歌舞伎と刀剣乱舞どちらもふわっと知っている初心者にも面白くてわかりやすくい作品でした!主演をつとめ切った松也さんのオーラに圧倒されました。

やっぱり「映画刀剣乱舞 -継承-」ではやらなかった「葛藤の中で元主を関わり介錯する」過程をしっかり見られたところが刺さったのかなあ。

さらに松也さんは演出にも関わっていたということなのでカリスマ性も実力も凄い、これからも松也さんについていきます。

あと松也さんは「ウコンの力」のCMに出ているときの親しみやすさが可愛い。笑顔の可愛さがA.B.C-Zの橋本良亮くんと近い感じだな〜と思っています。

 

刀剣乱舞メディアミックスの感想もどうぞ。

尾上松也さん吹き替え「バッドガイズ」の感想はこちらです。

*1:1月に東京で、2月に兵庫で、3月に配信で観ました

DAZZLE「Lost in the pages」イマーシブシアター感想

先日7月2日、DAZZLEさんの「Lost in the pages」に行ってきました。内容への具体的な言及はなしでの感想です。

同DAZZLEさんが2021年から2022年にかけて公演していた「Venus of TOKYO(以下VoT)」以来のイマーシブシアター。初回感想を書いた後も、友人を誘ったりクリスマスエディションに行ったりと最終的に3回足を運びました。

今回は日本文学がテーマということで、そのあたりに興味がありそうな友人を誘って参加しています。

開演前だけ撮影可のフォトスポットで撮りました

会場の上野ABAB2階、かなり狭い。ヴィーナスフォートに慣れすぎたかもと思いつつ、通路の端で待ちました。

開演前に中をゆっくり見てまわれるように余裕を持って来たので、入場前の待ち時間で初イマーシブシアターの友人に向けて大まかな流れを伝えました。

  1. 全員で観るオープニング
  2. グループ別で順に巡るチュートリアル
  3. 合図を元に会場内を自由行動して、同時多発しているイベントを追う
  4. 全員で観るエンディング

この1〜4の流れで、トータルが約1時間なので各パート10〜15分のはず、という説明をしました。中にいるときは時計を見ないので体感だけど、2と3の比率が気持ち高いかも。

 

ちなみにグループはチケットの整理番号を問わず入場列の順に1,2,3,1,2,3...と振り分けられるので、連れと並んで入ると基本的に別行動となります。あえて別々で入場したら同じグループも狙えそうけど、それは勿体ない気がする。

グループ別で見てまわる部分は順序が違うだけで同じ内容だけど、自由行動タイムは個人で興味に沿って動くと後で感想を言い合いつつ答え合わせができて楽しいよ!と話しました。

あとは前提として、台詞は音響で流れるので演者さんは基本的に喋らないことも伝えています。音声は男性でパフォーマーさんは女性、あるいはその逆のような場合もある。

上記の説明は基本的にVoTでの記憶を元にしていましたが、今作もほぼ同様でした。

特に今作は自由行動が可能になる合図が少しわかりにくかった印象を受けたので、事前に流れを伝えることができてよかったです。

 

説明を受けた友人からは「TRPGやリアル脱出ゲームみたいな感じなのかな?」と言われました。TRPGはやったことがないしリアル脱出ゲームも一度参加したことがある程度ですが、わりと近い気はします。

参加者が作品に関与できる度合いは「TRPG>リアル脱出ゲーム>イマーシブシアター」なイメージです。観劇としては能動寄りで、参加型のエンタメの中では受動寄りの位置付け?

イマーシブシアターをより詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。

観客が演劇の中に入り込む? 日本でも増え始めた「没入型演劇=イマーシブシアター」にハマった話 - ねとらぼ

 

今作はドレスコードが「暗色」ですが、結局うまくまとめられずVoTで指定されていた「黒」でのコーディネートになりました。着いてみたら周囲もそういう方が多かった。冬物なら暗色のカラーバリエーションもそれなりに持っているんだけど、夏場だと難しい!

当日の天気に対してかなり厚着にしてしまったので外では暑かったものの、場内の冷房の効き具合の中ではちょうど良かったです。やっぱり演者さんが着込んでいるので、それ基準で寒めなのかもしれない。

あと今回は主要人物の皆さんの服装にテーマカラーがあるので、2回目以降では推し登場人物さんのカラーを取り入れるのも楽しそう。

 

ぴあで購入していたチケットの画面を順に見せて入場しました。ただでさえ日頃お世話になっているCloakでの電子チケット機能が便利すぎるので、舞台全般でこの形式になったら嬉しい!

ただ私は紙チケットをファイルにばさっと入れておくだけで、特にスクラップブックなどを作らない派だからそう思っている可能性はあります。

そのため今作のテーマである「文学」に対しても形としての紙の本への愛着は薄いのか、会場内外にあるブックフォールディング(本を加工したアート)に対しても特に思うところはなかったです。ただ受け付けない人はいるだろうな〜とは感じる、本や文学作品に思い入れがあって来る方が多そうだから余計に。今回ここが人を選ぶかもしれない。

人を選ぶといえば今作はVoTと比べてより大人向けになっていたかなあ。チュートリアル的に全員が観る場面の中で、かなりセクシャルな描写があった。映画でいうとR15かPG12くらいはつけておいた方がいいんじゃないかな?と思ったくらい。

と言いつつも私はまさにそのセクシーを担当しておられたお姉さまに惹かれてずっと追いかけていました。誘蛾灯に引きつけられる虫のごとくだった。背中が……お美しかった……。もうひとりお姉さまを追っている女性の参加者さんがいて、ささやかな仲間意識とともに立ち位置を譲り合ったりしていました。これがDAZZLE作品の醍醐味。

今「DAZZLE作品の醍醐味」と書いたけど、他のイマーシブシアターを知らないので実際のところはイマーシブシアター全体にある楽しみ方なのかもしれない。他のところの作品にも行ってみたいです。

とはいえダンスの耽美さや愛憎絡む脚本による雰囲気は本当にDAZZLEの皆さんの作品だからこそ味わえるものだ〜、としみじみ味わっていました。ここ特有の栄養素がある。

ダンス中心にストーリーが進むという点では、ダンスエンターテインメント集団こと梅棒さんの作品が好きな方にも刺さりそうな気がしています。逆も然り。

 

今回は空間が狭かったこともあって追わなかった部分の会話も漏れ聞こえ、一度でもそれなりにストーリーを掴めた印象です。今のところ次回の予定はないものの、次の機会があれば編集者さんと記者さんを追ってみたい!まだ未経験のプレミアムチケットに挑戦してみるのもありかなあ。

秋の新作「Unseen You」も決まり、今後の展開が一層楽しみです。次回作はVoTの世界観と繋がっているらしいのもいいな。

 

「Lost in the Pages」の登場人物やストーリー、チケット情報は以下から確認できます。

「Venus of TOKYO」初回参加時の感想はこちら。