震えてるのは君のほう

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DAZZLE「Lost in the pages」イマーシブシアター感想

※本ページはプロモーションを含みます

先日7月2日、DAZZLEさんの「Lost in the pages」に行ってきました。内容への具体的な言及はなしでの感想です。

同DAZZLEさんが2021年から2022年にかけて公演していた「Venus of TOKYO(以下VoT)」以来のイマーシブシアター。初回感想を書いた後も、友人を誘ったりクリスマスエディションに行ったりと最終的に3回足を運びました。

今回は日本文学がテーマということで、そのあたりに興味がありそうな友人を誘って参加しています。

開演前だけ撮影可のフォトスポットで撮りました

会場の上野ABAB2階、かなり狭い。ヴィーナスフォートに慣れすぎたかもと思いつつ、通路の端で待ちました。

開演前に中をゆっくり見てまわれるように余裕を持って来たので、入場前の待ち時間で初イマーシブシアターの友人に向けて大まかな流れを伝えました。

  1. 全員で観るオープニング
  2. グループ別で順に巡るチュートリアル
  3. 合図を元に会場内を自由行動して、同時多発しているイベントを追う
  4. 全員で観るエンディング

この1〜4の流れで、トータルが約1時間なので各パート10〜15分のはず、という説明をしました。中にいるときは時計を見ないので体感だけど、2と3の比率が気持ち高いかも。

 

ちなみにグループはチケットの整理番号を問わず入場列の順に1,2,3,1,2,3...と振り分けられるので、連れと並んで入ると基本的に別行動となります。あえて別々で入場したら同じグループも狙えそうけど、それは勿体ない気がする。

グループ別で見てまわる部分は順序が違うだけで同じ内容だけど、自由行動タイムは個人で興味に沿って動くと後で感想を言い合いつつ答え合わせができて楽しいよ!と話しました。

あとは前提として、台詞は音響で流れるので演者さんは基本的に喋らないことも伝えています。音声は男性でパフォーマーさんは女性、あるいはその逆のような場合もある。

上記の説明は基本的にVoTでの記憶を元にしていましたが、今作もほぼ同様でした。

特に今作は自由行動が可能になる合図が少しわかりにくかった印象を受けたので、事前に流れを伝えることができてよかったです。

 

説明を受けた友人からは「TRPGやリアル脱出ゲームみたいな感じなのかな?」と言われました。TRPGはやったことがないしリアル脱出ゲームも一度参加したことがある程度ですが、わりと近い気はします。

参加者が作品に関与できる度合いは「TRPG>リアル脱出ゲーム>イマーシブシアター」なイメージです。観劇としては能動寄りで、参加型のエンタメの中では受動寄りの位置付け?

イマーシブシアターをより詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。

観客が演劇の中に入り込む? 日本でも増え始めた「没入型演劇=イマーシブシアター」にハマった話 - ねとらぼ

 

今作はドレスコードが「暗色」ですが、結局うまくまとめられずVoTで指定されていた「黒」でのコーディネートになりました。着いてみたら周囲もそういう方が多かった。冬物なら暗色のカラーバリエーションもそれなりに持っているんだけど、夏場だと難しい!

当日の天気に対してかなり厚着にしてしまったので外では暑かったものの、場内の冷房の効き具合の中ではちょうど良かったです。やっぱり演者さんが着込んでいるので、それ基準で寒めなのかもしれない。

あと今回は主要人物の皆さんの服装にテーマカラーがあるので、2回目以降では推し登場人物さんのカラーを取り入れるのも楽しそう。

 

ぴあで購入していたチケットの画面を順に見せて入場しました。ただでさえ日頃お世話になっているCloakでの電子チケット機能が便利すぎるので、舞台全般でこの形式になったら嬉しい!

ただ私は紙チケットをファイルにばさっと入れておくだけで、特にスクラップブックなどを作らない派だからそう思っている可能性はあります。

そのため今作のテーマである「文学」に対しても形としての紙の本への愛着は薄いのか、会場内外にあるブックフォールディング(本を加工したアート)に対しても特に思うところはなかったです。ただ受け付けない人はいるだろうな〜とは感じる、本や文学作品に思い入れがあって来る方が多そうだから余計に。今回ここが人を選ぶかもしれない。

人を選ぶといえば今作はVoTと比べてより大人向けになっていたかなあ。チュートリアル的に全員が観る場面の中で、かなりセクシャルな描写があった。映画でいうとR15かPG12くらいはつけておいた方がいいんじゃないかな?と思ったくらい。

と言いつつも私はまさにそのセクシーを担当しておられたお姉さまに惹かれてずっと追いかけていました。誘蛾灯に引きつけられる虫のごとくだった。背中が……お美しかった……。もうひとりお姉さまを追っている女性の参加者さんがいて、ささやかな仲間意識とともに立ち位置を譲り合ったりしていました。これがDAZZLE作品の醍醐味。

今「DAZZLE作品の醍醐味」と書いたけど、他のイマーシブシアターを知らないので実際のところはイマーシブシアター全体にある楽しみ方なのかもしれない。他のところの作品にも行ってみたいです。

とはいえダンスの耽美さや愛憎絡む脚本による雰囲気は本当にDAZZLEの皆さんの作品だからこそ味わえるものだ〜、としみじみ味わっていました。ここ特有の栄養素がある。

ダンス中心にストーリーが進むという点では、ダンスエンターテインメント集団こと梅棒さんの作品が好きな方にも刺さりそうな気がしています。逆も然り。

 

今回は空間が狭かったこともあって追わなかった部分の会話も漏れ聞こえ、一度でもそれなりにストーリーを掴めた印象です。今のところ次回の予定はないものの、次の機会があれば編集者さんと記者さんを追ってみたい!まだ未経験のプレミアムチケットに挑戦してみるのもありかなあ。

秋の新作「Unseen You」も決まり、今後の展開が一層楽しみです。次回作はVoTの世界観と繋がっているらしいのもいいな。

 

「Lost in the Pages」の登場人物やストーリー、チケット情報は以下から確認できます。

「Venus of TOKYO」初回参加時の感想はこちら。