震えてるのは君のほう

好きな言葉は役替わり

朗読劇「シアター」再演の感想(5/18昼、5/25昼)

※本ページはプロモーションを含みます

シアター花鳥風月で、爆走おとな小学生さんの朗読劇「シアター」再演を観てきました。5/18と5/25の昼公演。

カリスマ声優のおふたり(福原かつみさん、25日は日向朔公さん)を目当てに観た感想です。

回と章ごとに分けて書きました。

5/18昼

1章

  • 映画が流れるときの照明の表現が好きだった!
  • 映写機は2台を切り替えて上映するって仕組みを初めて知ったので勉強になった。切り替えどきになると右上に印が出るんだな。
  • はるまき君役を演じていた山口諒太郎さんに劇団の役者さんのような雰囲気を感じたものの、調べたら声優さんでした。見抜けなかった。
  • 1章の印象は、新入社員研修で流れる教育ビデオ。報連相の重要性と協力してトラブルを乗り換える大切さが学べて、終わった後に感想を言い合うやつ。

2章

  • 大学時代の告白シーンで不覚にもドキッとした。
  • 泥酔の演技がすごかった。身近であれほど酔っている人は見たことがないけど、ああいうものなんだろうか。
  • 暇とは恐ろしいもので、過去の後悔や未来への不安を引っ張り出してしまう。だから騒がしいところに行こうと〜(ニュアンス)の独白に心の底から共感した。私もオアシスに通いたい。
  • 置き手紙の主がやよいだったなら字でわかるんじゃないか?動揺でそれどころではなかった?個人的には伏線が欲しかった感。
  • やよいのプロポーズが告白の台詞と同じだった!
  • 1年待っては長いような、と思ったけど、1990年頃に2年のブランクがあるアラサー男性の再就職がどのくらい時間がかかるものだったかは実際よくわからない。
  • 印刷会社の営業から不動産業の会社って両方ハードそうで心配になったけど、最終的になんとかなったようでよかった。
  • やよいさんが素敵だったので駒形友梨さんを調べたら、誕生日が父と同じ8月25日で勝手に親近感を抱きました。

3章

  • オアシスは常にローマの休日を上映しているんだろうか。
  • 塚原豊さんは1章で深夜に助けてくれた映写技師さんの息子?ってこと?
  • 「頭から煙を出す(くらい悩む)ほど作品への愛が深まる」、悩むほど作品の出来が良くなるってわけではないのが世知辛い。
  • もなと涼華の脚本家コンビ名義が後に「オアシス」になったってことでいいのかな。
  • 高校生4人の全員が映画関連の進路ってわけじゃなかったのがリアルだった。

 

5/25昼

女性陣の皆さんの衣装がレトロなワンピースで素敵だったので、近い形のお気に入りを着て行きました。

1章

  • 最初の挨拶って3章と繋がってたんだ!と気付く。2回目の醍醐味。
  • 今回の祥子さん(富沢さん)は先週見た(石原さん)より少し儚げに、順子さん(折原さん)は先週(塚本さん)より幼く見えた。
  • すみれさんの噂好きやおしゃべりの力の描写に対して前回(白河さん)はきゃぴきゃぴ感を、今回(天希さん)は年の功や経験による落ち着きを感じた。外見や声質がというより、役をどう捉えて演じていたかの違いだと思う。
  • 中学生の頃の雫さんは前回(十二さん)のクールさに比べて今回(倉丸さん)はぐっと無邪気に演じられていた。
  • 日向さんの演じる役って湊大瀬にリミチャと尖ったキャラしか知らなかったから普通の青年ボイスが新鮮だった!ダンジョン飯のチルチャックみたいだと思った。女性声優さんが演じる少年声っぽい感じ。

2章

  • やよいさん(緒方さん)が涙袋に白ラメを入れていて目を惹かれた。双眼鏡でじっくり見てしまった。皆さんメイクは自分でされていたのかな。
  • てつやが「ギャンブルが好きでクズなヒモ男」と聞いて開き直っているのを想像していたけど、実際には基本それを自責しているダウナー系だった。クズとダウナーの属性って両立するんだな、と改めて思った。それがよりリアルってこと?
  • 憧れの人が演じていた役だったとはいえ、現実とフィクション双方で惹かれない人物像だったために終始わりと険しい顔だったと思う。いや、改めて考えると、自分が数年前にそういう状況の人に寄り添えずにフェードアウトしてしまった罪悪感があったからかもしれないな。
  • 上記の葛藤もあって、彼を支えきったやよいさんはやっぱり女神さまに見えた。

3章

  • もなが初めてオアシスに来たときの映画、初めて観たときは聞き逃しちゃったけど今回「ごくせん1枚で」とはっきり聞こえました。ローマの休日以外もやっていた!
  • 花塚さんの塚原監督はクセが強かった。小坂さんが長谷川さんと同系統の落ち着いた大人として演じていたのに対して、明確にキャラが分けられていた。
  • 塚原さんは1章で出てきた映写技師さんの息子?問題について。1章はあくまで実話を元にしたとされてる劇中作だから、当時の恩人の名前がわからないとなったときに今の恩人の名前を借りた可能性もあるかも。
  • 人生いつまでたっても勉強だね、の台詞に年配の男性のお客さんがゆっくり頷いているのが見えて重みが増しました。
  • 「春田ちさこになったんでしたっけ?」に対する「もう!茶化さないでくださいよ!そうなんですけどね〜〜」で台詞の後半の甘さにびっくりした!

その他(カーテンコール)

  • S席とA席に1回ずつ入って、どちらも上手側のかなり近い席だった。席番号はほぼ同じで、列が1つか2つ下がったくらい。とはいえ立ち位置移動も多かったので、皆さんが満遍なく見えました。
  • S席は指定席でA席はその場でスタッフさんに指定を受けたから、申し込んだ際の応援キャストも考慮して決めてくれていた可能性もある。
  • そんなわけでカーテンコールの際は二度とも推しキャストさんが目線のすぐ先にいたわけだけど、劇場が小さかったのもあって物販の告知をしていた方をよそに視線をそちらに向けていたのが申し訳なかった。劇場が小さいところだと、舞台から結構わかってしまうのかもと感じて。今まで客席からは舞台のどこを見ていてもいいと思っていたけど、場所によってはもう少し気をつけようと思います。

 

最後に。この作品、特に2章が好きだった人は小説『説教男と不倫女と今日、旦那を殺す事にした女』も合うかもしれない。大学時代に知り合ったカップルが紆余曲折を経て〜というところが近しく思えて連想したので。

細かいところは結構違う上に人を選びそうだったから堂々と勧めてよいかは迷うけど、一応書いておきます。