ミュージカル「HOPE」配信全3回のうち1回目を観ました。
早く観たい〜という気持ちから選んだ配信初回、永田崇人さん出演の公演です。
各々のメインビジュアルを見て、永田さんVer.の高橋惠子さんがまっすぐ正面を見つめる視線に惹かれたことも決め手でした。
2020年6月に観に行った朗読劇「日本文学の旅」でお茶目なおじさまを演じていた新納慎也さんに心を掴まれて1年半。
初演出作品、さらに2021年1月に観た舞台「OSLO」で題材となったイスラエルが絡む物語という点にも興味を持ちました。
30代半ばを超えたころから「演出がやりたい」と口にするようになったんです。何回かオファーをいただいたのですが、なかなか実現しなかった。
今の段階では僕は演出するなら出演しないというスタンスですが、そう言うと「じゃあ、出演して」と言われることが多くて。この度ありがたいことに、演出でとお話をいただきました。
俳優・新納慎也が演出家デビュー(上) - 大原薫|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
ここからは公演の感想。ツイートはしなかったネタバレも書きます。
ミュージカル「HOPE」永田崇人さんの歌声、現在と過去のホープを演じる高橋惠子さんと清水くるみさんお二人の存在感と掛け合いがとても素敵でした!演出で新納慎也さんの表現の底知れなさを感じた🤭 #おうちでHOPE
— 春🧘♀️ (@ps2310201) 2021年10月9日
永田崇人さんの歌声がとても綺麗だった!経歴を見てドラマへの出演が多いんだな〜と思っていたのですが、こんなにも歌が武器の方だったとは。
清水くるみさんには、他の女優さんで例えるのも恐縮ですが大原櫻子さんや昆夏美さんに通ずるキュートさがありました。
いま気になっている音楽劇「海王星」への出演も決まっている方だったとは。
原稿の擬人化が「K」というのがぴんと来なかった。舞台上では役名は呼ばれなかったので、理由はわからず。
原語の関係なのか、「文頭で発音されない字としても使われる=ホープのみに聞こえるが彼女にとって確かに存在する」というような意味を持つのか。「K」といえば夏目漱石『こころ』も連想します。
序盤のパペットを使った演出(Eテレの「ゆうがたクインテット」を思い出した)からクライマックスの判決まで、どんどん引き込まれていった作品でした。
カーテンコールでマリーがヨーゼフに、かつてのホープが原稿を売り飛ばした青年(役名を失念)に手を引かれて出てきたとき、良い終わり方をした関係でなかったのにと少し苦笑してしまったけど。
裏切られた過去を失敗だったと切り捨てず、受け入れて前を向くことも必要なんだよね。
失った人生を取り戻すのは、いつからでも遅くない。コロナでままならないことが多い現代にも通ずるメッセージを受け取ることができました。
また10/16と17の配信もあるので、私からもミュージカル「HOPE」をよろしくお願いします♡