4月27日夜、IMMシアターで『乃木坂46"5期生"版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」2024』のTeam STAR公演を観ました。
クンツァイトを演じている飛龍つかささんのファンで、 四天王ファンを意識して白いブラウスを着て行きました。(舞台から服装が目に入る席位置ではなかったので、完全に自己満足)
乃木坂46については井上小百合さんと能條愛未さんの出演作(2019「天国の本屋」、2020「フォーティンブラス」) を観たことがあるので、素敵な演技の方を新しく見つけるのが楽しみ〜の気持ちで臨みました。
セーラームーン自体はほぼ初見での感想です。
開演まで
開場前の時間にカフェでも入ろうと劇場近くの東京ドームシティ周辺を歩いたものの、どこも混んでいた!
刀ミュにGロッソ公演にカイジ展にTHE YELLOW MONKEYのライブと各々の目的を持った老若男女が歩く中、キッチンカーが出ていた「BYRONBAY」のミートパイをベンチで食べました。軽食にちょうどよいサイズ感で美味しかった。
今回は変身もできそうなお気に入りのペンライト「マジカルLOVEスティックW」を持ってきていたので、ポスターと一緒に撮影。
ライブパートがあってペンラの使用可、規定も満たすと分かってから持ってきたかったのです。セラムンの世界観みたいなペンラでセラミュに来られて嬉しい。
四天王のカラーは共通で紫+劇中で絡みの多い戦士のカラーの組み合わせと押さえていたので、キンブレも持参していました。
金属探知機によるチェックと荷物検査を経て入場。グッズ列に並び、クンツァイト様のポストカードを購入しました。
そして初めて来たIMMシアター、女性用お手洗いの個室が多かった。特に今回は男性の比率が高かったこともあり、開演前は全く並ばず入れました。15分休憩ではさすがに並んだけど、それでも普段の体感よりはスムーズだった!
感想
席は後列下手で、かなり見やすかったです。あえて挙げるなら斜め前の人の頭が気持ち被ったかな?程度。
ステージのセットが鏡餅のような上段ほど狭い3段になっていて、その2段目と後列の目線が同じくらいだったのが要因として大きいかもしれない。特に四天王は2段目にいることが多かったので。
もう序盤も序盤の、うさぎちゃんとタキシード仮面のキスシーン(直前)で感極まりかけてしまった。
そして感動しつつもあの白い仮面に黒い服を見て最初によぎるのはダ・ヴィンチ・恐山さんだと気付き、 やはりセーラームーンは無垢な小さい頃にしっかり見て自分の原点にしておくべきだったなあと実感。
最初に書いた通り飛龍つかささんのファンで、さらに個人的に悪役であるほど好みなので今回クンツァイト様を観られてたいへん幸せでした。
四天王が集めている人間のエナジーを捧げたい、なんならクンツァイト様のためなら他の女性を呼び集めるなりして巻き込むのもいとわないと頭をよぎったくらい。
しかも仮面舞踏会の場面ではオペラ座の怪人と同じ片目だけを隠す形の仮面をつけていて、そんなに贅沢でいいんですか!?と動揺。ちょうど昨年「ファントム」を観たのもあって、つかささんにいつか演じてほしい役のひとつにファントムが加わりました。*1
クイン・ベリルとクンツァイト2人の場面で見せていた明るい笑顔は普段私たちへ向けてくれている爽やかさで、あの瞬間はいつものつかささんでした。 クイン・ベリルは悪役ではあったけど、エンデミオへの想いが届かない場面は切なかったな。
四天王は前世ことエンデミオに仕えていたときの姿も見られて、ひとつの作品で二度美味しかった。悪役の姿のほうが好きではあるので、セーラーヴィーナスへのジェラシーも限りなく少なかった。はず。
ヴィーナス役の川﨑桜さん、とにかく声がかわいかった!SNSや当日のペンラを見ての体感で、女性ファンが比較的多い感じがしたのも納得でした。
なるちゃんと海野くんのコンビも微笑ましくて可愛かったです。上杉柚葉さんが演じたなるちゃんを見て「はいからさんが通る」の環さんを思い出しました。
海野くん役の中野美優さんも、男役での初舞台お疲れさまでした。帰り際に客席で「ぐりおが金髪だったのは何でだろう、アニメは茶髪なのに」と話していた人がいて、つられて気になっている。
他にもキャストさんやストーリーについても書きためていたものの、長くなってしまったので箇条書きにしました。
- 変身シーンで早衣装替え後にダンスの振りの一環としてヘアアクセサリーをつけていて、そういう(一瞬で変身しきらず過程も見せる)方法もあるのか〜と目から鱗が落ちた!
- ルナの操演担当さんが帽子をかぶっていて、できる限り顔を見せない徹底ぶりに驚きました。劇団四季のアナ雪や直近だと千と千尋の神隠しなど、舞台上に人形が出ていたときは役者さんの表情を見るのも楽しみにしていたので。そしてアニメを少し見てみたら、ルナの声が似ていて寄せの技術にもびっくり。
- 中西アルノさんのマーキュリーはピュアなかわいさと力強い声のギャップが素敵でした。二幕の序盤で「(髪を)切っちゃった!」と言っていたとき、真剣な場面だったのに一瞬ハチワレみたいで可愛かった。
- マーキュリーの変身シーン前に眼鏡姿のゾイサイトをしっかり見ようと双眼鏡を構えたら、モブ敵の仮面のデザインが予想以上にグロテスクでそちらを二度見した。
- 台詞で水野亜美はIQ300と説明されて、フィクション特有のIQインフレに面白くなってしまった。でもセーラームーンの歴史を考えるとそういうフィクション表現の原点な可能性もありそうと思う。
- 四天王とタキシード仮面のキャスティングに惹かれて行った身としては、やっぱり冨里奈央さんジュピターのスタイルとハスキーボイスにもときめきました。 序盤に「制服のサイズがなくて(転校前の学校の制服を着ている)」みたいに言っていたときは(そんなに?)と思ったけど、確かに他のセーラー戦士と並ぶと背が高かった。留依まきせさんネフライトとの掛け合いも少女漫画みたいでドキッとした!
- 一ノ瀬美空さんマーズは、ジュピターとはまた違った方向性で女子にモテる女子だった印象です。黒髪と黒目に赤のコントラストが鮮やかだった。
- ネフライト役の大原万由子さんに男役のオーラを感じてどういうことかと幕間で調べたら、元男役の方だった!卒業後に改名されていたとのことで、キャスト一覧では気付かなかった。
- セーラームーン役、菅原咲月さんの演技力に胸打たれました。ワイヤーをつけてステージの一段高くなっているところから落ちかける演技では息を飲んだし、二幕での怒と哀の表現に圧倒された。
- 今回いちばん美味しかったのはタキシード仮面(というか天寿光希さんのファン)って説もあるかもしれない。終始かっこよくて、衣装替えも作中で一番くらいに多かったので。
- 「Neo Doll」以来の光希さんつかささん亜弥ちゃん(タキシード仮面、クンツァイト、ゾイサイト役)3人の共演に惹かれて観たらセーラームーンのストーリーにNeo Dollと通ずるものがあった。普通は逆だけど、私が触れた順番として。
- 前世とそこでの使命がこれほど影響するストーリーとは想像していなかった。クライマックスにさしかかるにつれ(今世の彼女らの人生はどうなってしまうんだ)と転生もの作品に対してと近い感想を抱いたものの、最後にセーラー戦士4人が命を投げ打つ決断をしたときは「月野うさぎ」との思い出をそれぞれ回想していたので決して前世が全てなわけではないんだと納得。
- 闇?クラブのシーンで、レポで見て気になっていたDJクンツァイト様がついに出てきた!かっこいい〜!と思っていたらどんどん深刻な展開になっていったのが印象深い。
- 二幕どこかでセーラームーンが攻撃を受けたときの敵の表現が「赤いフリンジがついた黒い布」だったときがあり、妙に異質に見えたので(もしかして元は過激な表現、というか触手とかだったんじゃ)と疑っている。
ライブパートも楽しかったです。 遠くからでも紫とオレンジを直接振れてよかった!
ムーンライト伝説はもともと聞いたことがあったけど、本編を観てからだと「同じ国に生まれたの ミラクルロマンス」の歌詞の重みがぐっと増して聞こえました。
最後に、千秋楽公演の配信が5/12(日)の23:59までアーカイブがあります。Huluと楽天。
『乃木坂46"5期生"版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」2024』千秋楽公演のライブ配信が決定!:美少女戦士セーラームーン 30周年プロジェクト公式サイト
自分が未見の作品でも感想やレポを読むので、もし今そういう方がこれを読んでいたらとの思いで触れました。 感想を書き切るのが遅れてしまったので期間が短いけど、どうぞよろしくお願いします。