第8回もweb歌集『J31Gate』さんに参加しました。編集ありがとうございます。
今回は3首作りました。掲載いただいた2首と、投稿から外した歌について。
070 A.B.C-Z
君を見た 君は一人ではなかった
五人でひとつ星座を愛す
A.B.C-Zデビュー曲の歌詞「時を超えfive stars ひとつの星座さ」から作りました。
上句は、偶然目にした1人に惹きつけられて調べる中でグループやコンビでの魅力も知った過程について。
ひとつの星にピントを合わせていた望遠鏡(双眼鏡)を下ろして、星座として見るような。「君を見た」から「君は一人ではなかった」の間に視点がぐっと引きになるイメージです。
これは試行錯誤なく、あっさり形になりました。前回の「いつもより特別になる横浜線 あなたに向かう電車が来ます」の構成に寄せたからかもしれない。
どちらも全ジャニオタに通ずる感情(現場行きの電車を特別に思えること、沼落ちの流れ)と具体的な対象のモチーフ(横浜線の橋本行き、五つ星)を組み合わせています。
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あの人の育てた文化つなぐ年月(ひび)
空にも届け地上の光
ABC座での「You...」をきっかけに作った、アイドルからジャニーさんへの歌。
ジャニーさんは客席や楽屋にひょいといそうなイメージだったけど、空から地上のステージを見守っている絵がふと浮かびました。
ジャニーさんとステージの光の両方を星に例えています。
あの人の遺した文化つなぐ年月(ひび)
空から見ても届くきらめき↓
あの人の育てた文化つなぐ年月(ひび)
空から見ても届くきらめき↓
あの人の育てた文化つなぐ年月(ひび)
空から見ても届けきらめき↓
あの人の育てた文化つなぐ年月(ひび)
空にも届け地上の光
「遺した」は大袈裟すぎると感じて変えました。「あの人」については、より良い表現があるんじゃないかと思いつつそのままに。
2019年6月から1年経っていない中で「年月」と使うことに迷いはあったものの、今後も何十年と積み重ねが続くと確信して「年月」と書いて「ひび」としています。
観客に向けてのコンサートや舞台でありつつ、ジャニーさんにも届いていればと願いを込めて。
今回は投稿前にパワーポイントで縦書き表示の画像を作り、歌集になったときのイメージを掴みました。
使っているフォントは「かんじゅくゴシック」です。寄せてみました。
未発表 (河合郁人・橋本良亮)
コンビニと駅のホームでそれぞれに
同じ銀河を浮かべた夜だ
最初にできた歌です。プレバト!!の俳句コーナーで河合くんと橋本くんが「冬銀河」を季語に俳句を作っていることから連想しました。
空っぽの コンビニおでん 冬銀河
(河合郁人)
20190131 プレバト!!俳句紹介【コンビニのおでん】 - プレバト!!で芸能人が詠んだ俳句を徹底紹介するブログ
口ずさむ アトムの出だし 冬銀河
(橋本良亮)
20191121 プレバト!!俳句紹介【満員電車】 - プレバト!!で芸能人が詠んだ俳句を徹底紹介するブログ
俳句の作成時期に約10ヶ月の開きがあっても、銀河の星の寿命を思えば些細な差。
ふたりが違うとき違う場所で同じ星空を見上げ、それぞれに冬銀河を思い浮かべて俳句を作った光景を想像して作りました。
コンビニと駅のホームでそれぞれに
ひとつの銀河見上げた冬だ↓
レジ前と高田馬場でそれぞれに
ひとつの銀河見上げた夜だ↓
コンビニと駅のホームでそれぞれに
同じ銀河を浮かべた夜だ
最初は元の言葉「冬銀河」に寄せて「冬だ」で締めていたものの、4月に掲載されることを考慮して変更。
とはいえ内輪の内容すぎると感じて、他の歌を作ったあとに投稿から外しています。投稿制限より多く作って絞ったことで、より深く考えられました。
3ヶ月で短歌作りが習慣になり、次回のテーマ「体」も考え始めています。早くも来月の発表が楽しみ。
ありがとうございました!