12月11日、帝国劇場で「ABC座 ジャニーズ伝説2021 at IMPERIAL THEATRE」夜公演を観劇しました。
マリーアントワネット、エリザベートを観て以来の帝劇。
2017の映像と2018、2019のジャニーズ伝説を観ている上の感想です。ネタバレあり。
公演時間が休憩なし110分と知ってショータイムなしの覚悟もしていましたが、OPから初代ジャニーズの物語、メドレーに装置にYou…と過不足ない大満足の密度でした。
河合は「メリーさんがいて成立したこともある。そういう部分も描けたら」とメリーさんが登場する演出プランも披露。
A.B.C-Z主演舞台「ジャニーズ伝説」新作は自ら演出も担当 メリーさん登場プランも : スポーツ報知
メリーさんが出るならどういう形になるかと想像を巡らせていたけど、結局台詞にも出てくることはなかったです。
【2022年2月23日補足】ラジオ「今日は一日”J‘sソング”三昧」内で解説がありました。
ストーリーパートの最後に佐藤アツヒロさんが戸塚さん演じるジャニーさんと話す場面は、役のバリーデボーソン氏でもアツヒロさん本人でもなくメリーさんの意図だったそうです。
だから「あなた」や「なのよ」といった言葉遣いにしていたとのこと。
ただ初代ジャニーズが初めてテレビで踊る場面では、「木の実ナナさんの」バックダンサーと女性タレントの名前が明確にされていました。これまでの公演ではなかった部分。
彼女の存在はピンスポで示されていて、2.5舞台で女性キャラを出すときの演出だ!とテンションが上がりました。(※声優さんが別録りしたナレーションなどの表現もあります)
当日は朝起きた瞬間から目の調子が悪く、明るい中で目を開け続けていられず涙がにじむバッドコンディションでの観劇。
ステージの照明が眩しく感じたときは双眼鏡で一点に集中し、どうにか乗り切りました。
そんなわけで基本的に自担を追っていた中、少年忍者のメンバー演ずる現地の子供たちと4人が一緒に踊った場面で視界に入った目鼻立ちのはっきりした子は気になりました。
河合くんの近くやや後ろの下手側にいて、白いブルゾンを着ていた子。これからの成長が楽しみです。
7MEN侍の6人が本人役として舞台に立ち「先輩たちの歩いてきた道に続きたいが、どうしたらいいかわからない」といった独白を述べる部分では胸が苦しくなりました。
演出を担当したA.B.C-Zが後輩グループにこれからの活動について迷っている旨の台詞を渡したと思うと、いちA.B.C-Zファンの立場とはいえ申し訳なくて。
その役割も受け入れて、初代ジャニーズの物語と現代を繋ぐ役を担ってくれた彼らに感謝です。痺愛の皆さんも、ありがとうございます。
(ROLLYさんに惹かれてロビンを観に行ったので、本髙今野コンビに注目していました。本髙くんがジャニーさんからハンバーガーを受け取る場面では(先日はお誕生日おめでとうございました)と思いながら見ていた。最後の名乗りだと、矢花くんの「やばなれい!」が元気いっぱいだったのが印象的です♡)
初代ジャニーズがアメリカに降り立った場面。今回は4人がそれぞれの荷物を持ってる!と思った。
2019年は河合くん演じる中谷さんが全員分の荷物を抱えて出てきて、はしゃいで駆け出す3人を「ちょ待てよ!」とキムタクの真似をしつつ追いかけ捌けていたのです。あれから2年、モノマネを連日テレビで見る日々が来るとは。もはや逆に「ちょ待てよ!」はそんなに言ってない。
そこを省いて五関くんの笑いを入れたA.B.C-Zに、彼らがまたひとつ新しいステージに向かおうとしているのを感じました。(車を片付けつつ捌けていた場面のこと)
2022年は、ふざける五関くんをテレビでたくさん見られる年になるかもしれない。
今回のジャニーズ伝説では漠然と、初代ジャニーズが「本物のエンターテインメントを求めて」アメリカに渡りそして解散したことを強調していると感じました。
歌が聞こえなくなるくらい大きな歓声に飛び交う紙テープ、対して本格的な歌とダンス。
単純に初代の彼らの蒔いた種によって、今のジャニーズ事務所の面々が本格的なエンターテインメント活動をできるようになったと捉えていいんだろうか。
今は物理的に歓声も銀テープもないものの、そうした「本格的でない」エンタメも提供者から否定されることなく楽しみたい!と思い悩んでしまった。
でもエンタメって、決して本格かそれ以外かの二項対立ではないはず。初代ジャニーズをはじめとする先輩らが作ってくれた土台と時代の変化によって、ジャニーズ事務所は「さまざまな形のエンターテインメント」を表現できる器になった。
それがABC座の「ジャニーズ伝説」で伝えたいことなんだと解釈しています。
そしてストーリーパートを終えて出てきた赤い衣装の5人によるNever my loveでは、戸塚くんの加わった姿もさることながら振りの激しさに「はい!ここからはA.B.C-Zです!!」を感じた。
作中での振り付けとはがらっと違う、バラードでも何でもがっつり踊るA.B.C-Z印の振り付け。幕間を挟まずとも、鮮やかに気持ちがショータイムへ切り替わりました。
関ジャニ∞「キング オブ 男!」とSexyZone「男 never give up」で男曲?が続いてマスクの下で笑顔になってしまった。
セクゾに「男」を前面に出した曲があるのは意外でした。どのグループも、パブリックイメージはそれぞれの魅力のほんの氷山の一角だと実感する日々です。ジャニーズもそれ以外もより柔軟に見られるようになりたい。
塚ちゃんがソロをしていた忍者「お祭り忍者」では、塚ちゃんはステージ上で自分と少年忍者メンバーとの見せ方のバランスを取るのが上手い!という印象でした。対して河合くんのソロのなにわ男子「ダイヤモンドスマイル」では、河合くんがセンターにしっかり立ちつつも歌をバックの一緒に歌うというバランスの取り方だった。
衣装を替えて強めの演出をしていた2018ソロも懐かしく思いつつ、メドレーの流れ内でのソロでも各々の個性を強く感じました。
SMAP「華麗なる逆襲」もかっこよかった!
5人で歌い踊る姿と「俺は勝ち逃げするよ」のキラーフレーズに撃ち抜かれた曲。帰ってから調べて、椎名林檎さん作詞作曲と知って深く納得しました。
佐藤アツヒロさんの華やかさも印象的です。出演を知った際の囲み会見のときから兄組4人と身長が近いのを見ていたはずなのに、青い衣装の長い裾をなびかせて光GENJIの曲を踊る姿が180cmに見えた。
以前ABChanZOOに出演してくださった際、家にワンピースのフィギュアをたくさん飾っていて特にビビ推しだと話していた姿が完全に上書きされました。
最後のYou…と出演者各々の名乗りを経て、ジャニーズ伝説2021済の私は今タレントの皆さんに加えてそのご家族にも感謝の気持ちでいっぱいです。
ジャニーズ事務所で10代から活動するというのは、周囲の協力もあってこそだろうと思うので。
できるかできないかじゃない、やっちゃえばいいんだよ!に励まされ観劇した日の夜から書き始めた感想、少しずつ進めて想いを書き残すことができました。
これからも座右の銘として、一歩踏み出したいときに思い出す言葉になりそうです。