震えてるのは君のほう

You’re Dream Maker.

ミュージカル「マドモアゼル・モーツァルト」感想

10月30日に舞台「マドモアゼル・モーツァルト」 の昼公演を観劇しました。

千秋楽から日が経ちましたが、未だロスの寂しさがあります。

昨年「はいからさんが通る」の東京一般がまだ取れるというツイートをきっかけに、宝塚を初めて生で観に行きました。

その後も何度か配信や一般で宝塚に触れていたので、「NICE WORK IF YOU CAN GET」で観た以来の新しい華優希さんを知りたい!と思い取ったチケットです。

明日海りおさんとのコンビを観るのは初めてでしたが、お二人の魅力をしっかり堪能してきました。

 

冒頭、舞台上段に並んでくり抜かれた枠で額縁のように人が立っているのを「2.5次元の舞台みたい」と感じました。

公開されているダイジェストにも出ています。

ミュージカル『マドモアゼル・モーツァルト』ダイジェスト映像(おけぴ編集) - YouTube

その後も演出に見入りました。髪を切られての暗転後、売れっ子作曲家アマデウスとして女性陣に追い回される中での照明や音楽のアレンジ。サリエリと対峙した場面での影の使い方。

ザ・ミュージカルの演出とも宝塚の文法とも違う、かと言って2.5次元の分類とも言い切れないポップなエッセンスを感じるのはなんなんだろう。と幕間を迎えました。

演出の方が何か知っている作品を手がけていないかと検索したところ、ピューロランドのミラクルギフトパレードを作った方だった!小林香さんです。

2015年、サンリオピューロランド25周年に脚本・演出を務めた「ミラクルギフトパレード」は、ピューロランドの集客を上げることに貢献し今でも観劇することができるなど、演劇界以外でも確かな評価を得ている。

小林 香 | アミューズWEBサイト

演出の背景を知ってからの後半は、観ていてまた違う感慨がありました。物語に見入りながらも演出に感激していて、目線も気持ちも忙しかった。

二幕の中では、モーツァルトを熱くスカウトする劇場支配人さんの後ろで「大衆」のジェスチャーをするダンサーさんが好きでした。

あとは女性として生きると宣言したモーツァルトが華やかなドレスでダイナミックに踊る場面。困惑しながらも呆れ顔で少しだけ合わせて踊るコンスタンツェちゃんが可愛かったです。

 

そう、華優希さんがひたすらに可愛かった!そうした意味でも大満足でした。

はいからさんとナイスワークでは意外と目にしていなかった巻き髪とドレスの姿に感激したり、小動物のようなうるうるの瞳がどれほど黒目がちかを改めて気付かされたり。

明日海りおさんは、エリザベスとしての姿もアマデウスとして生きる姿も素敵でした。

でもやっぱり性別にとらわれない「モーツァルト」として音楽と生きる姿がいちばん綺麗だったと感じています。

明日海りおさんと華優希さんのデュエットでは、おふたりの花組トップコンビ時代を知らないながらも強い安定感と絆を感じました。

 

サリエリ先生役の平方元基さんは貫禄も情けなさもあって、おじさま好きとしてときめかずにはいられなかった。

その後はTwitterで素顔の若々しさと柔らかい雰囲気を目の当たりにして、役を演じていたときとのギャップに驚きました。

サリエリ先生の奥様も綺麗だったなあ、深い緑のドレスが似合っていた……。

 

もしや個人的2021年ベスト舞台かも、と思うくらい充実した時間を過ごせました。

ミュージカルに宝塚、ステージ上で繰り広げられるエンターテインメントをぎゅっと濃縮したような作品だった!

また舞台の上で華優希さんを観られますように。

 

そして先日、宝塚を好きな友人と会ってマドモアゼル・モーツァルトロスとこれからの華さんを観たい気持ちを切々と訴えたところ「分かるけどね〜、ジェンヌOGさんのキャリアもいろいろあるからね」と聞きました。

というわけで、今の花組を今できる限り目に焼き付けんと大劇場での元禄バロックロック一般(と有休)を取っています。東京公演を待ち遠しく思っていたけど、待っていられない!

感想とはじめてのムラの思い出も書くつもりなので、次回?また読んでくださったら嬉しいです♡