A.B.C-Zのツアー、Going with Zephyrが終わりました。濃密な三週間が無事に終わったことに感謝しつつ、参加した幕張初日の昼夜と広島公演についての感想です。
公演後のメモを元に、セトリの最初から振り返り。
追記:2019/12/25 円盤の本編を見ての感想を赤字で追加しました。
開演前はアルバム曲のインストが流れて期待が満ちる中「A.B.C-Z!👏👏👏👏」をやっていたけど、効果音にどこかダウナーな雰囲気も感じていた。本番前の緊張なしで純粋に見ると、中二病の心に刺さりすぎる。
重々しく流れるワンフレーズがリンネの「If I was forgiven to be reborn again」だったことに気付いたのは広島公演でした。今回のツアーがリンネを軸に作られていたことを改めて実感した場面。
オープニングで箱?枠?に入った5人が出てきて、これSHOW BOYのふぉ~ゆ~登場で見たやつ!と思った。間髪入れずにWelcome to the Nightのイントロがかかって、大好きな曲の大好きな歌い出しからコンサートが始まる!と気持ちが最高潮に。
フレーズに合わせて順番にスポットが当たってモニターに抜かれる演出が最高だったし、眼帯の五関さんを予備知識がなしの初日昼公演で見られたことは本当に幸運だった。幕張メッセイベントホールのスタンド2階にいたんだけど、あの瞬間は歓声が響いて足場が揺れた。
会場のカメラに抜かれた瞬間が完璧だったからこそ、映像の最初に引きで5人を映すカメラワークは少しもったいなく感じた。
眼帯の五関さんに続いて、河合くんの刈り上げとハットにもトリッパー遊園地のショータイムを感じた。口から生まれた盛り上げ王。
戸塚さんもスチュアートっぽかったし、3人合わせて舞台の雰囲気に寄せていた?と思った。でも五関さんが衣装スタッフさんと直前に眼帯を作ったエピソードと、河合くんの「俺は沢田研二さんの物真似としか思われてないんだ~」って言葉を考えると深読みしすぎかな。
河合くんのハットはジュリーの真似でも山ノ内マサヒロでもなく「俺のかっけぇ」だったんだと思います。
Welcome to the NightとCrush on Youは聴いたとき日生劇場のイメージが浮かんでいたから、背景が劇場風で解釈の一致を感じた。ジャニーズ伝説のショータイムも楽しみ。
意外だったのはWelcome to the Nightで河合くんが歌う「ねぇ華麗なステップで踊ろうdance all night」。CDの段階から生で聴くのを楽しみにしていたけど、実際さらに刺さったのはMove that bodyの「もう離さない」だった。
これは多分「ねえ華麗な~」は音源では盛り上がりの部分として作られてる(おそらく若干強弱をつけてマスタリングされてる)のに対して、生歌ではそこまで意図的な緩急がなかったからだと思う。
逆に音源で曲の一節として聴いていた「もう離さない」は、実際に本人が歌うところを見たら言葉そのものが予想外のリア恋パワーを持って迫ってきた。
そしてリア恋といえばSaw me tight、ベッドに横たわる河合郁人しか記憶にない河合担です。
幕張では双眼鏡を手に取ることも思いつかずにひたすら目で追うのに精いっぱいで、広島では全体を観る気でいたのに双眼鏡でベッドを見ていた。円盤では今度こそ他の4人がキャーと言われていた場面を確認したい。
戸塚さんがキャンバスに向かっているように見えて、BACKBEATを連想したのは覚えてる。
絵描きのようだった戸塚さんが向き合っていたのは鏡で、キャーの正体は五関さんの投げキッスだった。
あとWant you Backの演出。曲そのものは前のアルバムでいうForget How to forgetの路線か〜という印象だったけど、対客席ではなくシルエットの女性との演出になって雰囲気ががらっと変わっていた。物語調になったというか。
だからこそ、女性のシルエットに客席が映ったのはショックだったな。コンサートに来ている私たちがA.B.C-Zを捨てた女性みたいで。
映すなら平和なラブソングにしてほしい!今回歌わなかったけど「二人で歩こう」とか。でも実際自分が映ったら曲に集中できないと思うし、客席の抜きはない方向でお願いします。
その後のシャッフルユニット(ジュークボックスガチャ)、見ることができたのは初日の「渚のBack In Your Heart (戸塚・五関・河合)/Naturally (橋本・塚田)」と広島の「Hazy Love (橋本・五関)/EVERLASTING LOVE (戸塚・河合・塚田)」だった。
渚のBack In Your Heartを歌い上げる五関さんの横で、NHK教育に出られそうな身振りと笑顔を振りまいていた河合くんが印象深い。
NHK教育といえば。Move that bodyで「隠せないmotion 堕ちてく」の塚田さんが両手を下に下げる振りをしていて、そこだけ一瞬子供向けの体操みたいで微笑ましかったな。
Naturallyは圧倒的にはしつかの良さが詰まっていた。はしつかのプレゼン、A.B.C-Zのプレゼンに使いたくなる多幸感がそこにあった。
EVERLASTING LOVEでセンターと歌い出しを貰っていた河合くんも素敵だった。はしごのHazy Loveはより思い入れのある人に見届けてほしかった悔しさもあるけど、私もはしふみの夜空のムコウや戸塚田へそのおに未練があるのでお互い様だと思いたい。
ポニーキャニオンさん、全シャッフルの円盤収録をお願いします。昨年メロディ先生のサプライズを全公演分収録したポニキャさんへの信頼が厚い。
ツアー内シャッフルコーナーという概念が登場したことだし、今後のツアー申し込みは会場をばらした方がいいんだろうか。来年はそういう心理戦も迫られる気がする。
あと改めて「みんなオリジナルのふみとを見たいんだよ」発言を踏まえて、あえてモノマネの十八番を選曲した橋本良亮はとんでもないな、と思った。
最初は漠然と逆説的だ〜と感じていたけど、彼は「先輩へのリスペクト」という河合郁人のアイデンティティもまるっと尊重したんだ、という結論に至りました。
広島で、ジュークボックス前にパントマイムをする河合くんを見た幼稚園くらいの女の子が「なにやってんの〜!」と冷静に言ってたのが微笑ましかったな。
周りに小さい子が多かった。申し込みの勝手が掴めず「着席ブロックも可」のつもりで「着席ブロック希望」にチェックを入れていて、親子席に紛れ込んだような席にいたので。
前の席の男の子は塚ちゃんのうちわを持ってたんだけど、ときどき裏返しになっててシリアスな表情の塚田さんうちわと何度か目が合ったのがシュールだった。
初見は新体操の決めポーズで会場がざわめきと謎の笑いに包まれたLOVE & PEACE、私は「戸塚さんが一番上にいる」って困惑が先に立っていた。
塚ちゃんが土台になるのが珍しい(土台が下手)って話題も出たけど、立ち位置を定番と変えることで「装置を使わず原点に帰る」だけじゃない新鮮さもあったと思う。
そのあと戸塚さんが「スローイング トゥ ジャーニー!」とジェスチャー付きで笑顔で言っていたのが印象的です。ジャニーさんのことで寂しい空気にならず、明るい話題にしてくれたのが嬉しかった。ジャニーズ伝説も明るく楽しくなるのかな。
オープニングのところでも初日の初回に入れたありがたみを書いたけど、DAN DAN Dance!!の発売を会場で知ることができたのも嬉しかった。初日の前日まで、ジョイポリスで音源化未定の旨をアナウンスしていると聞いていたので。
とはいえBlack Sugarの発表を経験しているので「それではこちらの映像をご覧ください、どうぞ!」の時点で何かある、と感じていたけど。
音源化と会場予約の発表は「これは横アリで味を占めたな(私たちの歓声に手応えを感じてもらっていた!)」って複雑な気持ちと、早くも次のリリースが決まった嬉しさの同居だった。
横アリではハードだった会場予約、今回はツアー期間中だったので幕張公演での列を避けて広島で予約することができました。実際には16日も予定をあけて近くにいたんだけど、疲れ切って動けなかった。服で包んでキャリーに入れた5枚のDVD。
広島で映像が流されなかったのは少し寂しかった。Youtubeに上がったPVとも若干違っていたので。Man and WomanとBlack Sugarの映像も、一部カットされたのは尺の都合かな。
帰りの交通手段等との調整で時間が限られる中、映像の尺よりパフォーマンスを取ったのは苦渋の決断だったのかも。
円盤でもDAN DAN Dance!!はあっさり披露していたので、あのリリース発表は初日だけだったことを実感した。
Black Sugar前の映像で昔見た深夜ドラマ「クローンベイビー」を思い出した。調べたら2010年放送、約10年前のドラマでした。
夜明けのガンスリンガーの演出、何度見ても(二度です)横に並んだ5人がスクリーン内に縦の行列を作る場面で笑ってしまった。でも橋本くんが銃を客席に向かって撃った場面は、コインロッカー・ベイビーズを連想してぐっときました。
更に他の回では自分の頭を撃ったり「五関さんに向けたと見せかけて頰にキスした」とのレポを見て、改めて橋本良亮は恐ろしい、という気持ち。
塚ちゃんの歌う「心に住み着く 悪魔がささやく」披露を楽しみにしていたけど、ライブでは思いのほか歌い方があっさりしていた。動きながらだったからかな。
続く「楽して行こうぜ 失敗するぞ」も戸塚さん独特のアメコミ的な表情と動きが楽しかった。音源では「リラックスしないとミスるぜ」みたいな意味だと思っていたフレーズ。戸塚さんの全身の表現で「心に住み着く悪魔」の台詞だったことを理解できた。
リンネも主に映像の思い出です。映像をバックに座って歌い、サビで踊る構成で改めて5人の作品が揃ってのリンネと実感。
5人が並んで座った高い台、直前のガンスリンガーで立っていたのと全く違う場所に見えた。(いま思い至ったけど、河合くんはあの場所怖くなかったかな。)ステージで流れるMVは家で見たのと違って感じられて、目が忙しかった。
続いてペンラ曲。このアルバムの中でペンライト曲は何になるんだろう、といくつか予想していたのをはるかに超えたShake it Like it!だった。アニソンらしさを感じたのは「年中無休」のフレーズの影響かな。
このままファンを続けていたら、私がA.B.C-Zを知ってからリアルタイムで聴いた曲がいつか懐かしさと共にコンサートで登場するんだろうか。楽しみです。
でもこのあたりは直後のSHOWTIME〜Man and Womanのインパクトに持って行かれたのか、なんとなく記憶が薄い気もする。5人が役の衣装で出てきたとき、本当にびっくりしたし嬉しかった。
しぇきらき見直したら、塚五の「どーうなるのかな?」「わりとマジなんだけど〜」が良かった。2人の声と歌が好き。年長組の大人なユニット曲をやってほしい。
幕張でトロッコに乗ってた小紫さんにも、広島のステージでモニターの映像用のカメラを操作していた小紫さんにもきゃーっとなった。
収録が幕張だから、まだ眉間にしわのよった小紫さんでした。広島ではだいぶ素に戻っていた印象だったので。
日頃はすぐ怒る人って苦手〜と言うけど、やっぱり険のある表情をした河合くんはかっこいい。
5人が女性を探す映像の中で、桃井さんが手に取ったウィッグがリカちゃんのものに見えたのは伏線だったのかな。あの映像、ぼくらのショウタイムが円盤化する暁にはセットで収録されてほしい。カフェオレを飲む青島さん。
青島さんがカフェオレ飲んでる場面、本人のアップになっててモニターが入らなかった…!
黄原くんとリカちゃんの会話シーン、公私混同で職権乱用な人探しにも怒らず「パフォーマンスしてくれるってよ!よかったな!」と言わんばかりの笑顔だった小紫さん、確実に性格が丸くなってて微笑ましい。
このまま丸さが加速したら、あの役の5人はストッパー不在になりそうでもある。頑張れ赤木くん。
ふみぽよについては本人が「スベった〜」と悔やみながら毎公演の映像と向き合っていて可哀想だったけど、結果的にインパクトという名の爪痕は残せたんじゃないか、と思います。
私は河合郁人の女装に「黒髪ロングと黒のロングドレスに赤リップ」を夢見ているので、その路線も諦めきれない。
コンサート終盤は見ているだけの私も疲れを感じていたけど(グッズ列+昼夜通した初日は肩と腰をやられて次の日に湿布を貼って寝込んでいた、体力をつけたい)Sweet AddictionからのBlack Sugarにはひたすら圧倒されていた。あの赤と黒の衣装はずるい。
(Black SugarからのSweet Addictionでした)
担当の贔屓目だけど、Sweet Addictionの河合郁人はセンターの圧を放っていたと感じた。橋本良亮ありきのVanillaやBlack Sugarで5人が絡む魅力と比べると、Sweet Addictionは5人それぞれが主役に見えるよう作られた曲だと思う。ダンスのフォーメーション的にも。
幸あれ、自分とは折り合いのつかない部分もあった曲だけど(詳しくはここに書きました)広島公演でメッセージよりパフォーマンスを重視しているように見えた河合くんをきっかけに、どこか腑に落ちた気持ちになった。
もちろん語りかける意図もあったと思うんだけど、他のメンバーと比較すると気持ちを入れすぎず歌っていたように見えたので。
メンバーに一方的に自分の気持ちを投影して無理な解釈をしている可能性には注意しないといけないけど。(ここでChance to Changeの「真実は心を映す」と絡めたかったけど上手く言えなかった)
本編ラストがFORTUNEだったことも含めて、コンサートを通して前向きな気持ちになれたと思っています。
アンコールは、広島2階席で振り返ったらフミキュンがいたことが印象的。後ろからフミキュン。これまでになかった距離の近さと顔立ちの端正さに固まっていたら去っていました。端正だった。
今年のツアーは自分の出身地の幕張と自分の誕生日の公演に入れた、個人的な思い入れも深い現場になりました。広島では修学旅行以来の宮島観光をしたり、お好み焼き屋さん「ふみちゃん」にも行ってきた。
2020年の8月23日は土曜になるので、誕生日と公演は被らなさそうです。誕生日はともかく、安定して土日に公演できるグループになってほしいけど。
改めてA.B.C-Zの5人及び関わった皆様、ツアー完走ほんとうにお疲れさまでした。ありがとうございます。そして一緒にコンサートに入ってくださった方も、大変お世話になりました。
今月だけでもエビフェス授賞式とイベント、ニューシングル「DAN DAN Dance!!」発売に向けて5人と走ります。止まらねえ~~!(KAT-TUN「喜びの歌」のメロディで)
アルバム単体での曲の感想はこちらです♡