震えてるのは君のほう

You’re Dream Maker.

SKE48×大人のカフェ「今夜、あの橋の下で。」感想

SKE48×大人のカフェのコラボ公演「コント劇 今夜、あの橋の下で。」を観てきました。5月の握手会以来の惣田紗莉渚ちゃん。

ちょうど握手会の前後がモバイルゲームPassion For Youで出演者リクエストだったので、登録して投票していたのが懐かしい。

本番までの期間にSHOWROOM配信が5回あったのも楽しかったな。チケット申し込み方法が発表されて、グッズの紹介もあって。皆の呼び名を決めたり、お稽古のあとに焼肉に行った話の回もあった。

台本の初稿が上がって「惣田さんは橋好き、ブリッジマニア女子の役です!」と発表があったときは、うすた京介作品のヒロインの設定にしか思えなくてどうなるかと思った。

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当日の手荷物検査のとき、暑かったのでつば広の帽子を被っていたら関係者受付のスタッフさんに「すみません、関係者さんですか?」と聞かれました。もしかして一瞬メンバーに見えたってことかな?とテンションが上がったけど、普通に20代の女性が相対的に珍しい+自由席なのに開演15分前に着いたからだと思う。

初めての原宿クエストホール、ステージがあってひたすらパイプ椅子が並んでいた。パイプ椅子で休憩なし2時間半、なかなかの苦行だったから体力をつけようと思った。この夏は運動します。(あと2日目も会場は寒かった…!)

ホールに入ったらSKEとは特に関係なく「何回だって告白しよう〜」って男性ボーカルの歌がかかっていたから不思議に思っていた。調べたら「一生分のラブレター」って曲でした。

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加えて本編でもサカナクションの曲が使われるとは。曲だけじゃなくて山口一郎さんの言葉もスクリーンに映し出された。脚本担当だった伊達さんの趣味かな。昔の苦手だった知人がサカナクションのファンだったから流れたときは微妙な気持ちになったけど、なんだか今回のインパクトで「新宝島といえば恋クション」と塗り変えられた気がする。

コントは「葉っぱのリーフと風の旅」がものすごく印象に残っています。本当になんだったんだ!2回もあったし若干トラウマになった…。ここで大人のカフェさんが本来ブラックな作風なんだと実感した。「元の姿に戻してください」さんが幸せになっていますように…。

当日までコント劇ってなに?と思っていたけど、確かに劇中にコントが挟まっていた。しかも伏線として。もはやコントという名の劇中劇だった。伏線ってほどじゃないのもあったけど、オムニバスが最後に繋がるって点で伊坂幸太郎作品のような楽しさがありました。 

それとコントのおかげで選抜された5人の出番がストーリーに縛られず均等になっていたし、5人それぞれいろんな衣装が見られた。さりなちゃんの妖精さん衣装もとっても可愛かったし、前回の出演作「トリッパー遊園地」でのセーラー服とはまた違った上品な紺の制服姿を見られたのも嬉しかった。恋クション最高。

松本慈子さんもコントの制服姿と本編の探偵助手とのギャップで印象に残っています。お姉さんって感じの包容力がある〜!と配信のときから思ってたんだけど、改めて調べたら竹内彩姫さんと同じ99年生まれでびっくり。大人の魅力…!

 

さりなちゃんの最初の出番は「橋から飛び降りるつもりのない人々を一方的に止めたがる若者」だった。笑うところだったんだけど、舞台用の声の出し方で発せられた「生きていればきっといいことあるよ!」の台詞が前作と対照的に思えて泣けちゃった。戦争に向かう人に「生きて帰ってきて」と言えなかった場面があったので。時代が変わったことを、月並みだけど平和のありがたさを感じた。

一瞬しんみりしたけどそのあとはすっかり笑って過ごして(妖精さんと橋マニアと「あの橋」の答え合わせの勢いで全部吹き飛んで)、アフタートークも楽しみました。エゴサーチしてなかったさりなちゃんは純粋。

この作品のおかげで前向きになれました、という意見が上がったのもぐっときた。他の要素がたくさんありすぎて主題以外が印象に残ってしまっていたから「この劇で救われたって人いる?」に手を上げられなかったけど。

その感想が取り上げられたことで、改めてシンプルに作品を受け止められた気がします。

お見送りでさりなちゃんに「衣装かわいいです〜!」って言えました。嬉しい。一瞬気づいてくれたような顔をしてくれていたような気がする(みんな言うやつ)。

ともしさんのVTRはすっごくお腹がすきました、六本木の餃子de巴里に行きたい!

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プリパラの好きな曲を語ってみた 3選

アニメ未見で、ふわっとキャラ設定を知ってる状態で聴いたアルバム「プリパラ☆ミュージックコレクション season2」から好きな曲について。

先月くらいにツイートした「#好きなプリティーシリーズの楽曲を語る」タグの回答です。

KING OF PRISMを観てから、Spotifyで他の作品の曲も少しずつ聴き始めた。ハッピーレインも好きだしキンプリにも感想を言いたい曲がたくさんあるけど、今回はプリパラの話。

 

Twin mirror❤︎compact

ドロシー・ウェスト&レオナ・ウェスト。たまたま周囲に数人プリパラのオタクがいた時期があったから、キンプリを観るより先にこの双子ちゃんのことは知ってた。西園寺レオの由来?がレオナ・ウェストって何かで見たのをきっかけに聴いた曲です。Shiny Seven Starsのレオ回でも二人がモチーフのキャラが出てきた。

レオナちゃん〜!声がサンリオピューロランドだよ〜!合いの手?かけ声?は可愛いけど歌詞は深い、ずっとふたりはシスター…!だよ…!

Twin mirror♥compact ドロシー&レオナ(CV:澁谷梓希&若井友希) - 歌詞タイム

EDMのアレンジもあります。

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純・アモーレ・愛 

プリパラ(紫京院ひびき)、みんな大好き斎賀みつきさん。 これ「純(ピュ)・アモーレ・愛」と読みます。友人がカラオケで歌ったのをきっかけで知った曲。

サビに向けての盛り上がりがすごい、というか一曲通してひたすら上がっている。ようこそジャパリパークとっとこハム太郎の歌みたいな、全編サビ状態っていうのかな。

耽美な曲調と歌詞と声で、言葉では伝えきれない。大サビの「連れて行こう真(まこと)へ」のところが好きです。しかもアルバムでこの次に入っている曲を歌っているのが「セレパラ歌劇団」で、ばっちりミュージカルの路線。女児のうちからこの世界観に触れてたら趣味はいったいどうなっちゃうんだ。

純・アモーレ・愛 ひびき(cv.斎賀みつき) - 歌詞タイム

こっちもアレンジがあります。ピアノが印象的なこの曲をEDMアレンジ!?と思ったけど、聴くとやっぱり良い。原曲と比べると声の男性らしさが引き立っている気がする。

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ヴァーチャデリアイドル

赤井めが姉ぇさん。山田さんやシンの母親と関係があるんじゃない?との感想を見て気になったキャラの曲。本編も彼女の容姿もバックグラウンドも知らないまま聴いたんだけど刺さった〜!ジャズに乗ってかわいらしく夢とアイドルとしての宣言を歌うところが、デレステの大好きな曲「イリュージョニスタ!」を思い出させた。

あとサビで繰り返し出てくる「システムですけど アイドルデビューです」には、人じゃないことを明るく受け止めつつも少し寂しさがあるように聞こえた。ピノキオピーさんの「恋するミュータント」みたいな。

りんねちゃんもシステムといえばシステムなんだけど、彼女はそれを一切感じさせないというか抗っているから違って感じるのかな。アイドルとしてステージに立つことを通して情熱を知ったキャラ、というと、QUARTET NIGHTの美風藍も思い出した。

ヴァーチャデリアイドル♥ 赤井めが姉ぇ(CV:伊藤かな恵) - 歌詞タイム

 

プリティーシリーズの楽曲を語るタグをきっかけに、プリパラの曲と改めて向き合えて楽しかった!

二次元女子アイドルの曲について、こちらもどうぞ。

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「SHOW BOY」感想 LIFE MUST GO ON

シアタークリエで「SHOW BOY」を観てきました。

約2年ぶりに来たクリエ、完全入れ替えが早かった。終演後にアンケートを書き、お手洗いに行っている間に物販が終わっていました。

パンフレットとTシャツを逃してしまったので、お目当てがあるときは早めがおすすめです。

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総括は何より、キービジュアルの衣装ぜんぜん着てなかった!特に越岡さん松崎さん辰巳さん。

あとは舞台が現代日本だったり、事前情報から漠然と想像していた印象をハイスピードで裏切られました。

1話から5話に区切られていたので、順に感想を書きます。

 

1話

秋山大河さんの「静かにしてくれます!!?こっちは寝てるんですよ!!」でもうだめだった。

あのタクシー運転手を演じていた人だ、と1年越しにコインロッカー・ベイビーズへの思いを突きつけられました。

支配人に乗り込まれて咄嗟に衣装掛けにアイロンをあてていた場面も好き。

福田さんと秋山さんは動きやダンスがコミカルで、伏線を張るにとどまらず「まだスポットライト諦めてないんでしょう!?」と物語の核心を突くやりとりも多かった。十分すぎる掴みでした。

福田さんに向けられた「そもそも顔がクールじゃないし」の台詞には驚いた。ふぉ〜ゆ〜の中ではさっぱりした顔だと思っていたので。

松崎さんと辰巳さんの彫りが深すぎるせいかな。クールというより優しげな顔って意味だったのかもしれない。それなら納得。

 

2話

越岡さん!好きだった!髭で顔の密度を上げて(?)落ち着いた赤茶のジャケットを着るとこんなに輝く人だったなんて。

衣装あるあるのモノトーンや原色な赤とは違ってなかなか見ない色の服装だから、普段と違う魅力があった。私の好きな越岡さんはここにあったのか!という感じ。

ギャンブラーという設定を聞いたときから負け続きかイカサマ師のどっちかだろうと予想していたけど、初めてのカジノだった。それはもう「初めてカジノに来てギャンブラーぶる人」じゃないか。しかも故郷の山まで売ってた。

「妹の結婚式のために」って台詞が最初に出たときは『走れメロス』から取った嘘かな?と思ったけど、そんなことはなかった。

そしてとにかくミサキちゃんとの会話が微笑ましかった。TRICK番外編の矢部謙三警部補と御手洗未来ちゃんのやりとりを思い出しながら見ていた。

だめなおじさんと利発な女の子のペアが好き。

観たのはWキャスト久家心さんの回でした。強気で流暢な台詞と年相応な弱気さの切り替えと物怖じしない演技で存在感が強かった。

いっしょにピアノを弾いてから、ペーパームーンに並んで腰掛けて歌ったところはぐっときて泣けてしまった。

その後に彼女が辰巳さんへ問いかけた「人生って変えられる?」は、行き場のない見習いマジシャンと母を失くした自分を重ねていたのかな。

明確に言葉にされなかったけど、彼女が人生は変えられるって確信できただろうと思えるラストシーンでほっとした。

 

3話

ポスターの衣装からアチョーッ!ってカンフーするわかりやすいチャイニーズマフィアをイメージしていたけど、全然違った。

ほんとに台詞が全編中国語だったから、歌詞で日本語が出てきたときにかえって違和感があったくらい。思いがけず子煩悩パパな姿まで見られたのも嬉しい。

手錠で繋がれた通訳さんと甲板を走り抜けた場面で、3話の「ごめん、何も聞こえなかった」「もういいよ!」の謎が解けたのが楽しかった。通訳のおじさまとのやりとりも、支配人と歌い踊る場面も好きだったな。

あの金髪と楽しそうな衣装とメイク、松崎さんだからこそ似合っていたし「と、その前に」を唯一ひとりで(中国語で)やったのも含めて、松崎さんが今回私の中に残した爪痕は深かったです。白塗りが映える顔!

 

4話

序盤から何人もに「伊勢丹の袋」と言われてた辰巳さん。ハンチングとチェックのベストに縁が太めの眼鏡、マジシャンというよりコメディアンの衣装に近かったかも。

エンジェルにあっさり好きと言われていたあたり、あっこれ彼女は主演ダンサーと付き合ってないな?と悟ってしまった。

1話の段階では、エンジェルは二股かけてるのかとうっすら疑っていたんだけど。(詳しいネタバレは避けていたものの、秋山大河に関するどんでん返しがあることは目にしていたので。)

「俺もう32だよ」、「向いてないまま続ける方が辛いのかな」って吐露に本人が経験してきたであろう悩みを重ねずにはいられなかった。

その前の場面でマジシャンを首になったことを全く認めてなかったので、気弱さが余計に刺さった。あの場面も、強がって意図的にとぼけてたんだったらどうしよう。

好きな台詞はエンジェルへの「もったいないことしようよ〜!」です。1話では不自然で怪しい台詞だったのが、4話でぐるっと意味が変わった。SHOW BOYの醍醐味そのものみたいな場面だった。

 

5話

神田沙也加さんの歌はやっぱりアナと雪の女王を連想した。彼女はどこか生身を感じさせない精巧さがあったというか、ひとり洋画の吹き替えみたいだった。もともと女性らしい印象の方だったけど、マニッシュな服装もすてき。

そして最後の4人の歌の一節で「30代でアイドル」とあったことで、1話や4話で感じた彼らの素のプレッシャーに再び向き合わされた。

役を離れた4人が多く務めたバックダンサーは、広義ではステージの裏方なんだろうか。

 

最後にSHOW MUST GO ONって言葉が何度も出てきたことについて。ジャニーさんのことと関係なく脚本が作られて公開されたことに、縁を感じます。

私たち観客にとってショーは非日常だけど、出演や制作の皆さんにとってはそちらが日常なんだよね。という当たり前のことに気付かされた。

観ていたときはどこか他人事だったけど、日常に戻ってから少しずつ、自分の生活を冷静にマストゴーオンしようって気持ちになりました。

というか、これを書いてて気付いたけど、4人も「LIFE IS SHOWTIME」って歌ってたんだった。三段論法の成立。

 

ときどき深呼吸して、ぱんと手を打って。私もあなたもそれぞれに、人生をマストゴーオンしましょう。

舞台「イン・ザ・プール」感想と、内くんのこと

池袋あうるすぽっとで舞台「イン・ザ・プール」を観てきました。感想と、作品をきっかけに内博貴さんの魅力を知ったことについて。きっかけは奥田英朗さんの原作を読んだことがあって気になったからだったんだけど。

原作は数年前に読んだきりだったけど、観ているうちにどんどん思い出してきたくらい忠実に作られていました。もともと冒頭と最後くらいしか覚えてなかったけど、結構危ない橋を渡ってた話だった。二人芝居のあいまを埋めるような録音のナレーションでは、ちょっとだけ「トリッパー遊園地」の雷に打たれるシーンを思い出した。

でも区民プールの開館時間を電話で調べていた場面とか、忠実になぞりすぎていたような気もする。調べたら小説の初版発行が2002年だったから、当時は電話だけど。変えなかったのは検索してる姿が舞台的に映えないからかな。30〜40代の男性ってそういう感覚どうなんだろう。直接聞いた方が早いって気持ちもあるんだろうか。あと職場に「外出して直帰!」と伝えてそのまま泳ぎに行くところは半休取って〜!と思った。出版当時はそのへん緩かったとか?業界の問題?(編集の皆さんすみません)

渡辺徹さんの伊良部先生、原作からのイメージより清潔感とかわいらしさがあった。渡辺さんの魅力でした。元々もう少し若い30代くらいの先生をイメージして読んでいたから、さらに愛嬌を感じたのかもしれない。

看護士のマユミは小池栄子さんで想像していたから、今回ばっさり描写を削るのかな?と思ってたら骸骨の模型がナース服を着ていた。最後の注射シーンでシルエットのダンスシーンを披露していた女性には、マユミのイメージとはまた違ったスレンダーな魅力がありました。その注射シーンや、水泳シーンでの内くんのダンスにも圧倒された。ダンスには疎くていつもはミュージカル等でも歌や演技に注目しているけど、それでも凄かった。よく踊りの上手い人のことを「関節がたくさんある」って言うけど、初めて意味を実感した気がする。長い手足があんなになめらかに動くとは。

個人的に面白かった演出は、先生が黄色いポルシェに乗って来た流れの場面。舞台上での視力検査台にかかっていた紙(あのCみたいな記号が書いてあるやつ)を渡辺さんがめくったら黄色いポルシェの写真が出てきた。舞台を通して唯一視力検査台が使われたシーンだったと思う。そのとき渡辺さんの着ていた黄色いシャツは似合っていたし、全体的に衣装と小物が楽しかった。どうぶつ柄のビニール水泳バッグや、デパートの店員さんの虹色タイトパンツとか。

 

ここから本格的に内くんかっこいい〜!の話をします。

 

内博貴さんは王子様みたいな容姿に気の弱さと(良くも悪くも)男らしさが同居した演技で、包容力もあって、1時間25分に夢が詰め込まれていた。奥さんと会話するときの「そんなんじゃないよォ〜」みたいに聞こえる気を許し切った語尾と、脚立の上で立ちすくむ伊良部先生への「黙ってろおらあぁ!!」の差がジェットコースターみたいだった。奥さん役は渡辺徹さんの女装なので、渡辺さんの役切り替えの早さに目を奪われつつ目の前で内くんへのリア恋に落ちかかってるオタクに余計なことを考えさせない優しい設定。

 

 

内くんを初めて見たのは、公演の1週間前に番宣で出ていたえびちゃんずーのデコチャリ回でした。(それまでにも「船長」とかで何度か出演していたのは知っていたけど、ちらっと映った過去映像の船が漠然と想像していた10倍くらい手作り感が強くてびっくりした。)ホームセンターで花の苗の前でヤンキー座りする姿や、メンバー手作りのデコチャリに苦笑しながら乗ってくれたところを見てから舞台に行った。私への番宣効果は抜群でした。もともとチケットは取ってたけど、ギャップでの魅力底上げって意味で。

 

 

軽くて荒っぽいところもあるけどなんだかんだ器が大きい関西弁のお兄さん(おじさんでも)、完全に好きだ。生瀬勝久さんのファンだから、同じ系統で好きなのかもしれない。と思っていた中でさらに舞台で演技とダンスを直接観て、観終えた日に読んだwebも好きな文章でした。春先にEndless SHOCKに行けなかったのを悔やんでいたけど、今は内くんを知ってから観られるので最高!と思える。内くん沼はきっと30度の温水プールです。

会社員ジャニオタと資格試験

先日、4月に受けた資格試験に合格しました。自由になる時間の中で、ジャニオタの活動と試験勉強をどう調整していたかを書いてみる。合格発表のとき得点を見たら合格ラインの数点上だったので、ぎりぎりの両立でした。

ジャニオタになるのが遅くて、よくあるらしい受験や就活との両立を経験していなかった。他の趣味と比べて、ジャニーズ関連はリアルタイム性が強い気がする。

まず現場は日時と場所が決まっているし、テレビやラジオ等いわゆる供給もTwitterで感想を共有するまでがセットで楽しいところがあるので。バンドにはまっていた時期もあったけど、ラジオや曲は机に向かいながら聴けたので苦ではなかったと思う。

基本的には現場>生放送のラジオ>新譜>その他(雑誌など)の優先順位でやっていました。対策をしていた2019年1月から4月にかけては、A.B.C-Zのファンになってから一番イベントの多かった時期だった。

 

  • 1/8  ツアー追加公演
  • 1/30 コンサート円盤発売
  • 3/15〜23  河合郁人主演舞台「トリッパー遊園地」東京公演
  • 3/27 新曲「Black Sugar」発売
  • 4/12〜26  A.B.C-Z主演ドラマ「ぼくらのショウタイム」劇場公開

 

改めて見ると、このスケジュールでよく勉強もできたなあと思う。実際、5〜6月のツアーとアルバム発表前の時期は「試験前にこの感じだったら更に集中できたんじゃないか」と何度か思ったりしていた。自己採点でほぼ合格圏内とわかっていたから後悔はなかったけど。

合格発表までの2ヶ月、選択問題の点数調整や記述の部分点が不明で合否がはっきりしなかった時期のほうが不安だったかもしれない。

現場や新譜など、オタク活動の種類別にどう両立していたかを書きます。

 

現場

自担の初単独主演舞台は計5日間6回入りました。さらに4月はMADEの主演舞台もあったので、4月の試験1週間前の土日はそれぞれEXシアターとイオンシネマに行っていた。

劇場公開は当初4/12〜19の1週間の予定だったので、ちょっと無理をして行った数日後に延長が決まったのを覚えている。試験が終わった次の週にもう一度行けました。

いちおう本番前日はしっかり頑張ったし、舞台に行った日も一問一答アプリで多少問題を解いたりしていました。「何もしなかった日」ではなくすることで罪悪感を減らす。

楽しい現場のために本番までに過去問で安定した成績を取る!と自分に発破をかけていた面もあった。現場のおかげで計画的になれました。

 

テレビとラジオ

テレビはリアルタイムにこだわらずに、ほぼ週末にまとめて見ていました。前からそんな感じだったので、気にならなかった。さすがに直前の数週間は週末も控えていたはず。

ラジオはA.B.C-Zの5人が火曜夜に生放送をするで、わりと聴きながら勉強していました。

ツイッターと連動しているのでなかなか集中しきれず、PCで過去問のサイトとタイムラインを行ったり来たりする状態になる。

多少効率は落ちてもそれ以上に気持ちが前向きになったし、メリハリをつける効果はあったと思います。

20時くらいから駅前のカフェに入って勉強して、ラジオが終わったらちょうど22時閉店と同時に帰ったりしていました。(店内で笑う怪しい人になった。)ベローチェのルイボスミントティーが好きです。

 

新譜

試験の2ヶ月前に発売されたツアー映像の円盤は、本編と特典映像を2回ほど見ました。

試験の約1ヶ月前に届いた新曲はCDだけiTunesに取り込んで、特典映像は楽しみに取っておいた。 詳しい内容を見ないようにするために、Twitterを開くのも自然と減った気がする。

ただ試験のあとに見るつもりだった映像は、終わってもなんとなく勢いがつかなくて5月の連休明けくらいにやっと再生した。

やっぱりリアルタイム感も楽しみのうちだから、こういうタイミングと優先順位のつけ方が難しい。 

 

Twitter

ツイッターを控えていた記憶はあるものの、ちゃんと減らせていた自信がない。

確認のために自分のツイートを取得して、6ヶ月間のツイート数を集計してみました。

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2月は大きい告知や現場がなかったので落ち着いていて、試験本番の4月は意図的にツイートを抑えていたはず。

確認できるのはツイートした数だけだから、タイムラインを見ていたかどうかは示せない。わりと見ていた気がする。

併せて数えたブログの記事数は6ヶ月でほとんど変化がなかった。舞台の感想など時間をあけずに書いて、気持ちを切り替えていたので。

 

具体的にどうツイッターを控えていたのか確認するために、ツイートをしていた時間帯を取得しました。試験のあった4月と、特に何もなかった6月で比較。

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4月はお昼12時台のツイート数が6月の約半分となっていて、平日の昼食後にお昼休みの後半を使って勉強していたのを思い出しました。

夜23時台もツイートが少ないけど、18〜20時台は4月が上回っていた。夕方から夜は、平均したらそれほど大きな変化ではないかも。

12時半から13時を勉強にあてていたのは、明確に効果があったといえそうです。

 

モチベーション

約4ヶ月間、気持ちをどう保っていたかについて。

応用情報技術者資格という、4月と10月の第3日曜に実施される試験を受けていました。

2019年春の試験を逃すと、次の機会は10月20日と自担(河合郁人)の誕生日当日でした。その日に試験を受けたくないから一発合格するぞ、というのがモチベーションだった。

合格までは受験する空気が部署内にあり、10月のスケジュールをあけるには合格するしかなかった。ABC座の河合郁人バースデー公演に行くことを目標にしていました。

 

また2018年12月、Travis Japan川島如恵留さんが宅建士に合格したことも励みになりました。昨年秋のA.B.C-Zのラジオで国家資格の勉強中と話していたので、そのときから気になっていた。

Snow Man阿部亮平さんが大学院卒で気象予報士資格を持っていることも知って、ジャニーズJr.と勉強を両立している人がいるのに自分が諦めていられない!と気合いが入った。

 

あと勉強時間やページ数をアプリで記録して、アイドルのダンスレッスンやボイトレに置き換えたイメージもしました。数値が増えるので、育成ゲームの経験値稼ぎみたいな感じ。

使ったアプリはStudyPlusです。


もっと根本的なところでは、ジャニーズwebの更新を読んだりしてアイドルの表舞台以外も知ったことも影響しているかも。

目立つ仕事だけでなく、裏での努力が重要だと実感できるようになりました。

たくさん聴いていた応援歌は、A.B.C-Zの「Burnハート」です。2018年のアルバム「VS5」収録です。負けられない戦いだろ〜!

A.B.C-Z Burn ハート 歌詞 - 歌ネット 

 

受験や就活と違って進路が変わるような試験じゃないからこそ、役に立つのかわからなくなる不安や油断が敵でした。

今後も勉強する機会はあるので、そのときはまた今回のことを思い出して頑張ります。

「A.B.C-Zデビュー曲シャッフルメドレー」アンケートまとめ

某音楽番組のジャニーズデビュー曲シャッフルメドレーにA.B.C-Zの出演がなかった寂しさを紛らわせるためにアンケートを作りました。同様に名前のなかったタッキー&翼はアルバムデビュー、A.B.C-ZはDVDデビューと明確なシングルがないのはわかるけどやっぱり寂しい。「Za ABC 〜5stars〜をやってほしいジャニーズ」と、「A.B.C-Zメンバーに参加してほしいデビュー曲」の2本立てです。

 

あなたの担当

A.B.C-Z担に絞った集計は以下の通り。

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濱口優さんはコンサートのサプライズ企画に登場して「6人めのA.B.C-Z」としてZa ABCを踊ったことがあります。)先輩グループやジュニアの担当さんからも投票していただきました。

 

 

Za ABCをやってほしいメンバー

シャッフルユニット

松本潤(河合くんがモノマネさせていただいているので)、薮宏太(戸塚さんの親友なので)、堂本光一(コウイチ繋がり)、宮田俊哉(塚田くんの親友なので)、山田涼介(リョウスケ繋がり)

ねんちーをみんなで飛ばしてほしいし、茂のアクロバットもどきも見てみたいし、マリウスの手足の長さを感じたいし、岡田くんの身体能力ならなんでもできるし、渉は郁人の友達。

アクロができそうな人、かつ最後の5starをノリノリで作ってくれそうな5人で歌って欲しかったから。

先輩に、できるだけ曲のイメージから遠い人にやってほしいと思いました。ぜひサビだけでいいから完璧に振り付けを踊っていただきたい。

Za ABCは元気でシャカリキなイメージのある人に明るくやってもらいたいです!

先日テレ東音楽祭で5starポーズしてくれたジャニーズWEST重岡くんと桐山くん、あとはラジオゲストに来てくれたHeySayJUMP藪くん、NEWSまっすー、あとはKAT-TUN中丸さんでどうなるのか見てみたいです。

個人的に「自力でどうにか宇宙に行けるんじゃない?」と思うメンバーを集めました。

安心安全のイノッチ、なにやっても亀ちゃん、戸惑うシゲ、キラキラ王子様マリウス、戸塚担岸くんでお願いします。

 

グループ

  • 全員
  • V6

V6ならA.B.C-Zのダンスも完璧にやってくれそうだから。

 

個人

 

名前の登場数ベスト3

 

A.B.C-Zメンバーに参加してほしいデビュー曲

タッキー&翼さんの曲は「To be, To be, Ten made To be」を入れました。デビューアルバム発売後の初のシングル。A.B.C-Zでいうところの「Moonlight Walker」を採用したような形です。Moonlight Walker大好きだから、今後デビューシングルメドレーがあればこれを採用してもらえたら嬉しい。

橋本良亮 

オラオラ系と王子様系、どっちもいける橋本良亮。

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オラつくところが見たかった。

はっしーの舌打ちを見たい。

はしちゃんは歌声がハマりそうなのとえっちな曲をやってほしいというのがありました。あの階段に寝そべってる中にぜひいてほしかった。

  • 2位:シンデレラガール(King&Prince)

・橋本くんには王子様路線が一番似合うので!

  • 2位:LOVE YOU ONLY(TOKIO

はっしーの甘い声でLOVE YOU ONLY歌われて落ちない女がいるのか?私はいないと思う

はしもちは歌唱力でお茶の間を溶かす。

・悩みましたがまずは王道アイドル姿が見てみたいので

はしこにはアンニュイな曲が死ぬほど似合うと思っているので何としても硝子の少年を歌って欲しいから。

橋ちゃんにはぶりっ子ポーズ系?ウインクとか手でハートとかほっぺぷくーとかやってほしいので、大人しめな曲じゃなくワイワイ系で!誰かとじゃれる系の方が犬っぽさが出るし、みたいな…

 

河合郁人

少年倶楽部や日々のモノマネの爪痕を残していた河合郁人

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  • 1位:シンデレラガール(King&Prince)

河合郁人くんは過去に少クラでシンデレラガールを歌っているので、もう一度聞きたいです💮

河合さんにはザ・アイドル曲、あと少クラでちょっと歌ったのが本当にマッチしていたので、あと村上信五さんと並んでやってほしかったなーと思っています。

何しろシンデレラガールがとても上手なのでネタ枠と思わせて実はシンデレラガールが上手だということを見せつけて欲しい

シンデレラガールが上手。

  • 2位:A・RA・SHI(嵐)

・ふみちゃんの担当である松本潤さんのA・RA・SHIを松本潤さんのモノマネをしてふみちゃんに歌って欲しいから。

  • 2位:Can't Stop!!-LOVING-(SMAP

・是非木村さんの真似をして歌って欲しかったから。尊敬の意を含んで本気で歌われても死ぬ。

同じユニットになった人々と舌打ち対決してほしい

  • その他

・河合くんにセクシーローズって言ってほしいです。(Sexy Zone

・河合くんの仮面舞踏会は絶対!!

・キラキラアイドルのふみきゅんが見たい。(Ultra Music Power

 

戸塚祥太

大先輩の曲に票が多く集まった戸塚祥太

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  • 1位:仮面舞踏会(少年隊)

戸塚さんが仮面舞踏会を踊る姿が見たいし、戸塚さんの歌声で仮面舞踏会を聞きたいから。

少年隊を踊っているところ見たい…

・戸塚さん自身がKinKiさんを絶対的に大好きだという理由もあるのと、勝利とかと2人でやってくれたらリアルに硝子のように画面が儚く美しいから。

世界観が一番スニーカーぶる〜すだと思う

  • その他

・とっちゅーの激かわ猫髭Can't Stop Lovingをみたい。

激重シンデレラガールとして歌って欲しい。

「激重シンデレラガール」というパワーワード

 

塚田僚一

メンバーいち票が割れた塚田僚一

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明るさかギャップかで迷ったけど、明るいところが見たかったため。

塚ちゃんがええじゃないかー!って言ったら大体ええことになると思う

  • 2位:A・RA・SHI(嵐)

・塚五には、個人的に嵐も好きだということもあり、その嵐が来年で活動を休止してしまうので、その前に、当時MVに参加していたことに触れるのは大前提で、ご本人たちが見てる前で、20年の時を超えてやってほしかった。過去形で書いていますがまだ諦めてないです。カウコン辺りで実現してほしいです。

  • その他

・塚ちゃんに似合う明るく爽やかな曲だから。いつもの明るい笑顔でバンバンアクロバットしてほしい。(Ultra Music Power)

・お祭り騒ぎの塚ちゃんが見たい(これを最初に思い浮かべた私はeighterです)。(浪花いろは節

・塚ちゃんならローラースケートどうにかできそう。(Everybody Go)

・えび座のセクシーローズ泥棒アゲイン(Sexy Zone

 

五関晃一

塚ちゃんと対照的に、上位3曲に票が集中した五関晃一。

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  • 1位:仮面舞踏会(少年隊)

ジャニーズが誇るコレオグラファー兼アイドル五関晃一のダンスを見せつけて欲しい

・仮面舞踏会はみんなやってほしい。できれば二番。(五関、戸塚、塚田でカウコンの時のトニセンのようにやってほしい)

我らが振付師五関さんの滑らかな踊り方でMFTPを踊って欲しいから。センター割って欲しい。

・V6兄さんのダンスとアクロを完全再現する五関様が見たい。

  • その他

・是非口説いて欲しい。(LOVE YOU ONLY

・どうなるのか予想がつきそうでつかないので…(ええじゃないか)

五関様のファンが仮面舞踏会にたくさん入れてる?と五関担さんに絞った投票割合も見てみました。確かに仮面舞踏会への票は多かったけど、2位以下は意外と分かれていたのが印象的です。

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おわりに(自由回答)

A.B.C-Zはジャニーズの伝説を背負っているので!!!!!!!地上波でデビュー曲メドレーに加わらなかったとしても!!!!!A.B.C-Zはジャニーズの伝説を!!!!!!背負って!!!!!いるので!!!!!!

回答ありがとうございました! 

 

surfcitybabies.hatenadiary.jp

舞台「桃山ビート・トライブ 」再演の感想

「桃山ビート・トライブ~再び、傾かん~」東京公演に行ってきました。4月のヴァンステに続いて、二度目の六本木EXシアター。今回は渋谷駅からバスで行ってみたら、入口のほぼ目の前で降りられて便利だった。雨が降ってたので余計に。でも道路だから渋滞もあるし、時間に余裕がなかったらメトロで来る方が確実そう。

EX THEATER ROPPONGIへのアクセスは渋谷からバスが便利! | NAVITIME Travel

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「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」製作と聞いて「戦国鍋TV〜なんとなく歴史が学べる映像〜」を連想してたんだけど、より重厚だった。前知識を得てなさすぎる。予習なしでも問題なく楽しめる作品でした。

藤次郎が盗んだ三味線を初めて弾いた場面、最初に触ったときからものすごく上手かったけどあれは彼の心象というかワクワクを示していたのかな。全体的に若々しいパワーが溢れてた。山本亮太さん、再演ということもあってか三味線の演奏技術がとても高くてずっと圧倒されていた。ギターみたいに弾くの。和ロック的な感じ?(初演も経ている方のレポツイートによると、当時は単音で弾いてて今回はより技巧的になってるらしい。)いちおう三味線を5年くらい触っていたんだけど、古典の曲しか触れたことがなかったからこういう洋楽的な演奏もできる楽器だったのか!と思いました。三味線の皮を張るおじいさんとの掛け合いも楽しかった。おじいちゃんいいキャラしてたな。

あと劇中で何度か出てきた曲にあった三味線の入り、斉藤壮馬の「ヒカリ断つ雨」の出だしを毎回思い出してた。歌い出しのフレーズ「誰のせい」と音が同じ。

斉藤壮馬 『ヒカリ断ツ雨』(Music Clip Short Ver.) - YouTube

藤次郎やちほと比較して相対的に落ち着いて見えてた小平太、改めて原嘉孝さんとして顔を見たら雰囲気が違って驚いた。役の年齢はわからないけど、年相応に幼いというか。阿国一座に戻ったときの紫の衣装の方が似合ってるように感じたけど、何の要因だろう。パーソナルカラー案件?と思ったけど、原さんの顔立ちが優しいから柔らかい色が合っている気がする。ちほ一座の衣装が赤で阿国一座は紫を着ていたので、スポーツものの主人公チームとライバルチームのカラーって感じでテンションが上がった。

ちほちゃん、踊りもさることながら殺陣が見ていて楽しかった。藤次郎と同様に実際に近くにいたら苦労しそうだけど、フィクション的には楽しいキャラだった。阿国一座に戻った小平太を連れ帰ろうとしたときには好きなのかな?と思ったけど、最終的に藤次郎と小平太どちらとも恋愛関係にはならなかったな。そういうシーンがあってもよかった気はするけど、それどころじゃなく話が進んでたから無理に入っていなくてよかった。むしろ藤次郎と小平太の関係の方がボーイズラブ感あったかも。藤次郎の「お前が必要なんだ!、…いや、お前の笛の音が必要なんだ!」って台詞とか。

弥助について、信長協奏曲を読んでたことがあったおかげで来歴がすんなり入ってきた。信長が重用していた黒人男性。演じていた副島さん、そういうメイクかと思ってたらアメリカ人とのハーフだった。彼の片言でちょっとだけ舞台「トリッパー遊園地」のディーノさんを思い出した。途中に一回イントネーションが合ってて「今ちゃんと言えてたよ!?アンタほんとは流暢に喋れるんじゃないかい!?」って突っ込みを受けていたので、また後半どこかで流暢に話す場面が出てくるんだろうかと見ていたけどそんなことはなかった。あれは日替わりとかのアドリブだったのかも。

後半めっちゃ太鼓が大きくなってたのが面白かった。パッドが付いたりバチで叩くようになったり、アップデートするたびにドラムに近付いてた。初代の故郷の太鼓は一体どうなったんだろう。

そして出雲阿国星野真里さん、綺麗だったな。声や所作も含めて京の女性って感じ。終盤にちほに生き甲斐を思い出させてもらったと言っていたのもぐっときた。なんとなく出雲阿国は女性として踊る男性だと思ってたんだけど、検索したら史実で女性でした。そういえば女性の踊りが風紀を乱すと取り締まられたから男性が女装して踊るようになって、今の歌舞伎の形になったんだったっけ。

そしてセザンヌから星野さんにお花が来ていたので調べたらイメージキャラクターさんだった。いつもお世話になっております。アイブロウパウダーのチャコールグレーが好き。

セザンヌ/CEZANNE 公式サイト ~ずっと安心、ずっとキレイ~

今回チケットを取るきっかけになったMADE冨岡健翔さんも存分に堪能できました。アクロバットの見せ場も多くて、迫力ある踊りを理由に起用されたことがわかって嬉しい。冨岡さん、さっぱりした顔で体格もいいから紫の袴がよく似合っていた。

当時の舞手は女性ばかりの中、「これからは男も踊るんだよ!」と登場した新進気鋭の男踊り手2人組のうちの1人。台詞でも踊り手と言ってたけど、途端にニコ動っぽさが出てしまうな。あとこの設定でキングオブプリズム(のアプリ)にいる新キャラ、京都出身ストリート系ダンサーの双子を連想した。

幕間で小学校低学年くらいの女の子が「ちほちゃん強かった〜!」と言ってたのが微笑ましかったです。あと休憩15分の間にEXシアターの300円のホットドッグも食べました。たぶん次に来たときも頼んじゃう。

二幕は一気に「音と舞の咲き誇る世」の話が中心になっていた。単なる政権争いといってしまえばそれまでだけど、悪役だった石田三成にも作りたい日本があったんだよね。妖怪ウォッチのアニメのウィスベェ回で泣いたので、どうしてもウィスパーがかつて仕えていた石田三成に対する思い入れが強い。

彼の「歌や踊りで田畑が耕せるか!真に民衆を束ねるのは規律だ」って台詞に、少し前の自分を思い出してしまった。会社員になってからジャニーズのファンになって、このままオタクをしてても何も残らないんじゃないかと悩んだ時期があったので。日本全体のこととか全然考えてない自分の都合だから単純にいっしょにはできないし、結局全然やめてないからなかなかの頻度で舞台を見てるんだけど。楽しい。

とはいえ処刑や切腹の場面は見るのが辛かったな。下手にいたから(刀を振られたときに合わせて首を下げて見えなくしているのか…)と考えて現実逃避していた。来ていた小学生くらいの女の子とか大丈夫だったかな。話もちょっと後半は特に難しかったんじゃないか。

それと小平太はどうして阿国を誘って刑場に来たんだろう。結果ちほ一座に戻るきっかけになったけど、彼が見に行くに至った理由がいまいちぴんとこないな。藤次郎に会おうとした…?

クライマックスでは、こうして観劇を楽しめる現代はやはり「戦も身分の差もなく皆で芸事を楽しめる世」であることを実感できた。史実の豊臣秀次の理想の世がどうであったかはともかく、数百年を超えて「音と舞の咲き誇る世」が体現された結果この作品に触れられたことにぐっとくる。ラストに「音舞咲誇世」の垂れ幕が降りてきたのはちょっと笑っちゃったけど。おかげさまで音と舞の咲き誇る世の中を堪能させてもらっています。最後の最後、カーテンコールまで楽しかった。いざ!傾かーん!